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アニメ『ラブライブ!スーパースター!!』11話感想 -独りで唱う交響曲-

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第11話「もう一度、あの場所で」の感想です。今までの集大成。最近神回しか無くないですか。前回の感想はこちら↓

tenshi-shitsuzi.hatenablog.com

歌えなかった舞台

色々あって11話を土曜日まで観られず、12話放送の日曜日に駆け足で書いています。なのでざっくりあらすじ省略です。正直、ストーリー追う形式にしてから書く意味無くなったような……まあ時間あったら追記します。

予選突破! サイトが繫がらない間に知り合いからの連絡で結果を知ったりするあたりが妙にリアルです。結ヶ丘はお祝いムード。可可ちゃんは相も変わらずすみれちゃんをいじっています。じゃれ合いかよ可愛いな。

理事長の呼び出しに戦慄する恋ちゃん。部室のパソコンからアッチなサイトにアクセスしてしまったのを叱られると思ったのです。おい誰だ開いてたの、と思いきやこれは広告だった模様。いや服のサイトでそんな広告出すなて。あと理事長がそれ把握してたら怖すぎるでしょ。

呼び出しの内容は、かのんちゃんと千砂都ちゃんの母校の小学校から、スクールアイドルとして歌って欲しいとの要望があったと。不安そうなかのんちゃん、瞬速で察する千砂都ちゃん。本人には秘密で3人を呼び出し相談します。

小学校は、かのんちゃんが歌えなくなってしまった場所。千砂都ちゃんはトラウマ再発を危惧し、恋ちゃんの提案で下見に行きます。しかし1話で見たときには、どこかの会場に行っているものだと思っていましたが、まさか小学校の講堂だとは。圧倒的私立感。

トラウマの舞台でかのんちゃんは歌うことが難しそうな気配、しかし仲間が傍にいたので歌うことができました。このときの声がまあ伸びやかなこと。「Liella!」の5人の声って調和がものすごいですよね。

一方「ラブライブ!」の次のステージの課題は独唱になり、歌唱力がずば抜けているかのんちゃんが推されたのでした。やはり「Liella!」の歌声担当はかのんちゃん、なのですが……。

「歌える」のか「歌えない」のか

かのんちゃんが歌えたことですっかり安心した様子の可可ちゃん。しかし千砂都ちゃんは「みんながいたから歌えた」「本当に歌えるようになったとは言えない」と分析します。「歌える、1人じゃないから」というセリフをここでひっくり返してきたのはけっこう好き。ともかく、千砂都ちゃんはかのんちゃんに1人でも歌えるようになってほしいようです。

そうそう、ここのシーンはたこ焼きによる演出が神がかっていましたね。「倒れた?」と言うと同時に倒れたたこ焼きはかのんちゃんを表すと分かります。繫がってしまったたこ焼き、可可ちゃんは食べてしまえば同じと言いましたが、これはみんなといれば歌えるなら大丈夫という立場。たこ焼きが失敗だという千砂都ちゃんは1人で立たなければいけないという立場です。ほんとスパスタは演出が神。

「クーカー」の2人で歌った可可ちゃん、かのんちゃんに背中を押されて1人で大会に挑んだ千砂都ちゃん。この両者ではかのんちゃんに対する考え方が異なるのは当然ですし、また、どちらも間違っていないのでしょう。ただ今回は幼馴染の出る幕でした。11話だし。

「Liella!」の参謀ちぃちゃんは理事長を丸め込み、嘘をつくのが嫌いな可可ちゃんも説得の末、かのんちゃんを1人で小学校に赴かせることにしました。千砂都ちゃんを除く3人は流石に気乗りしない様子です。まあライオンみたいな所業だし仕方ない。

しかしこの作戦は、千砂都ちゃんがかのんちゃんを信じるが故のものでした。歌を世界中に広げようとしていた彼女が、1人で歌うという壁を越えたとき、「ラブライブ!」を越えて銀河一にだってなれる。澁谷かのんの幼馴染である嵐千砂都だけが言える、絶対的な信頼の言葉でした。

ちっぽけなあの日の澁谷かのんじゃない

歌えなくなった場所。かのんちゃんは再びそこを訪れます。結局見に来てしまった4人、千砂都ちゃんに掛かってくる電話。「誰かの力になって支えるには、1人でやり遂げなければならない」かのんちゃんの気付きに対し、千砂都ちゃんは返します。「いるはずだよ、あの頃のかのんちゃんが」ここ、かのんちゃんが千砂都ちゃんの意図に気付いてるのが、よい。

あの日の自分。歌を信じ、音楽を信じ、世界に広げようとする自分。それでも不安に脅かされ、怖いと思ってしまった自分。そして歌えなくなってしまった自分。だけど、あの日の自分がいたからこそ、今日の自分がある……。歌が好き、その気持ちはずっと変わらない。澁谷かのんは一歩踏み出します。

聞き覚えのあるイントロが流れたと思ったらまさかの! BD/DVDが絶賛発売中のLiella! アニメーションMV付きデビューシングル『始まりは君の空』収録の『私のSymphony』ではありませんか! ……いや、実は自己防衛不足で事前に知っちゃったのですが。音楽はニワカですが、シンフォニーは交響曲、本来1人で奏でるものではありません。のはず。つまりこれは「ちっぽけな昨日までの私」と一緒に奏でている、のかなーという個人的解釈。

それにしても歌唱力がすごい! かのんちゃんソロで全く違う雰囲気になっていました。切ないとか静かとかいうのとは少し違う、かといって元気な曲というわけでもない。前向きに、世界に希望を滲ませるような、星にそっと夢を届けるような、そんな形容をしたくなる歌です。泣いた。可可ちゃん、すみれちゃん、恋ちゃんが完全に聞き惚れる中、千砂都ちゃんがふと笑うのがもう……好き。

そして何と言っても、さゆりんこと伊達さゆりさんがすごい。また個人的な解釈になりますが、この歌は一般公募合格者のさゆりんにも当てはまるような歌詞だと思っています。ラジオで話していたことがありますが、初めて5人で練習した際は思うようにいかず悩んだそうです。そして今、さゆりんのSymphonyが私たちの元に届いた。ちょっと拡大解釈すぎるかな? でも、澁谷かのんの声がさゆりんで良かったという気持ちはずっと私の中にあります。

こうしてかのんちゃんは本当の意味で歌えるようになりました。もちろんこれは一朝一夕の結果ではありません。「クーカー」の2人で歌ったこと、1人でも頑張るみんなの姿を見たこと、そして「Liella!」として歌ったこと。春から冬までの長い時間を掛けて過ごした日々、様々な困難を乗り越えた経験があったからこそ、1つでも輝けるスーパースターになれたのだと思います。

歌い終えたかのんちゃんの元に走り出す千砂都ちゃん。優しさ故の厳しい試練を与えた彼女自身、一番辛かったでしょう、そして一番嬉しかったでしょうと!(大声) そして3人も合流。「私たちの歌、聴いてください!」からの5人で『未来は風のように』でエモすぎるんですが! これ絶対舞台の上で歌ってるじゃん! 初めて5人揃ったエンディング、映像にも合わさって最高でした。

どうなる最終回

どうなるっていうかあと何時間かすれば最終回なんですよ、もう日曜日の午後ですよこれ書いてるとき。もう最終回とか感情が追いつかないんですが。

タイトルは「Song for All」これは「Liella!」の円陣の掛け声です。そして恐らく「ラブライブ!」東京大会の話になるでしょう。メタい話、まだ1曲残ってるので、それを披露するのも確実です。

しかし大会の結果については幾つかの可能性が考えられます。まず、2期に託して結果が分からない場合。これは焦らされるやつ〜。そして結果が分かる場合、突破できるか否かとなります。突破できれば清々しく2期を待てますね。できないとマズいですね。可可ちゃん帰っちゃうじゃん。そこで映画に繫がったりするんだよね(ない)

突然、何の根拠も無い予想タイム〜。最後の最後、季節が1年巡ってまた春になって、かのんちゃんが歌いながら登校。『ほんのちょっぴり』あたりでどうでしょう。そこにどんどん他の子が加わって、「Liella!」になって最後は結ヶ丘に着いて、みたいな。こういう予想すると外れたとき恥ずかしいんですが、こんな辺境のブログ読んでる人もいないし別にいいよね。

ラブライブ!スーパースター!!』の最終回がどうなるのか、楽しみです。次回の感想はこちら↓

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