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アニメ『ラブライブ!スーパースター!!』12話感想 -ずっと泣かされっぱなし-

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最終回「Song For All」の感想です。えっもう最終回? あと12クールやらない? 前回の感想はこちら↓

tenshi-shitsuzi.hatenablog.com

東京大会に向けて練習する「Liella!」。より積極的になったかのんちゃんを見て「変わった」という恋ちゃんですが、千砂都ちゃん曰く「あれが本来のかのんちゃん」。1人で歌えた経験は確実に彼女の糧になっているようです。

理事長に呼び出された恋ちゃん。また変なの見てたんじゃなかろうかと疑われますが、実際には生徒数が学校存続に足るという朗報でした。さらにお父さんから今更ながらに資金援助の報せも。何気にずっと心配だった葉月家の経済問題も解決です。いや冬までどう生き延びてたんだ。

帰宅すると、お母さんと妹ありあがお祝いをしてくれます。2人ともかのんちゃんのことを気にかけていたんだな……と感動するべきなのですが、お父さんの存在感がありすぎて完全に気が散っていました。だって立ってる位置とか姿勢とか、死んだお父さんが幽霊になって見に来た感すごいんだもん。いや、実は今までお父さんに話し掛けていたのはまさか……? と冗談はさておき。

東京大会は12/25開催、そしてリモートを使い各地から配信と、非常に時代を感じる形式です。故に会場は各々用意。大きな会場を希望する声の中、体育館を提案するかのんちゃん、やはりかのんちゃんであります。なおどの会場にも断られた可可ちゃん、どこからそのクソデカ木の枝持ってきた。

カフェに帰るとサニパ登場。突然の訪問がお好きなようで。「Liella!」を讃えながらも、勝ちを譲らない意志を表面しました。一方かのんちゃんは「ラブライブ!」で戦う意味を訊きます。歌に勝ち負けは無い、だけど「ラブライブ!」でしのぎを削ることには意味がある。それがサニパの解答でした。何故戦うのかという純粋な疑問が投げかけられたのは面白いと思いました。

帰り道で眩く輝くイルミネーションを見たかのんちゃんはステージ案を思いつきます。テーマは「」全体的には虹や天の川を彷彿とさせます。ここでななみ、やえ、ここのの神モブトリオが登場。「Liella!」のためステージ制作を請け負います。割と泣きましたハイ。特に、1年生だけで勝てないことが多いからこそ「Liella!」に希望を見出しているっていう構図が最高。

そんなこんなで当日。かのんちゃんが起きて窓を開けるシーンは2話を思い起こさせますね。あのときからさらに季節は進み、雪が降り始めました。雪、いいですね。いいですけどみんなもう少し暖かい格好してね。寒そうだよ特に千砂都ちゃんすみれちゃん! 凍死する気か!

すみれちゃんの神社に訪れた可可ちゃん。自宅からわざわざ運んで来たのはサニパの絵。預かっていて欲しいと言うので、推しの絵を奉納でもするのかと思いきや「サニパも今日はライバル。今日だけはファンをやめます」これは……! 今までサニパと会う度にアガるくらい喜んで、スクールアイドルを目指したきっかけで、大好きな存在で、そんな可可ちゃんを見てきたからこそ「Liella!」として勝つという覚悟の強さが伝わってきました。

一方、すみれちゃんは可可ちゃんにお守りをあげます。「これからも一緒に続けられるように」ねぇそれはズルいよ……泣くじゃんそんなの……実際今回一番泣いたのはここだったりします。すみれちゃん、可可ちゃんに絶対に帰って欲しくないんだなと。ずっと一緒にいたいんだなと。それでお守りをあげるとか――(これ以降は濡れていて読めない)

1人川岸で練習する千砂都ちゃん、だから寒いってその格好しかも川の近くで! 雪降ってるの見えてる? などと視聴者を心配させますが本人は元気な模様。平熱40℃なんじゃないだろうか。さらに地面にミステリーサークルを書いています。立ち位置を想定して練習していたのです。1人の練習には必要無い他の丸を書いていたのが……。練習しながら、みんなで踊るのを想像してたのかなと思うと尊い

恋ちゃんはサヤさんと一緒にいられることになってとても嬉しいようです。ちょっと遅かったけどナイス恋パパ。2人とも学校の存続を喜んでいました。チビも変わらず元気です。伏せてたけど多分元気。

ステージの進捗はサプライズのために秘密だったとのこと。そこで5人で体育館に確認に向かいます。すると、ひどくこざっぱりしてるー! ちょっと神モブさん、ステージ全然できてないような……てゆーか全然できてへんでおまんがな。ネタが通じにくそうなのでこの辺で切り上げてと。

校舎を出た5人が目にしたのは、結ヶ丘の生徒が持つ蝋燭でできた光の道。思いを託すための声援。かのんちゃんたちはその中を駆けます。ふと頭をよぎるのは、全てが始まった日の記憶。エモエモのエモじゃん。

街の中に現れたステージ。結ヶ丘の生徒が街に掛け合ってくれたのです。もう彼女たちの活動は学校だけに留まらず、街全体を巻き込んでいました。青山・原宿・表参道、その合間に最高の舞台がありました。

「Liella!」が歌う『Starlight Prologue』。いやもうこれあの……(語彙力行方不明) まず衣装について、可愛すぎます。こういうモコモコした感じにグラデーションはめちゃくちゃ好きです。あとそれぞれの色の布を別々の場所に付けていたのがまた可愛い。そして舞台の光が美しい。「Liella!」のイメージカラーや雪に映える橙色、そして虹色。まだ何色でもなかった彼女たちが作り出した、色です。でもって歌。歌よ。これはもう希望そのものです。あれを形容できるだけの語彙力がガチでありません。しかもジャケットさ……! これさ……!

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そうそう、無印やサンシャイン未回収の私ではございますが……これがSnow Halation』オマージュであることは私にも分かりましたよ! そもそもかのんちゃんが帽子に付けていた布! これは無印の主人公である高坂穂乃果にそっくりではありませんか。全く印象の違う2人ですが、ここで交わると違和感ゼロ。そして青い舞台を包み込む橙色の光はまさにスノハレそのもの。ああもっと早く『ラブライブ!』を知っていたら……!

しかしこのオマージュだけでなく、紫や虹色の光もありました。伝統を引き継ぎながらも自分たちだけの色を出す、守破離全部やっちゃうようなグループが「Liella!」なのです。

いよいよ結果発表。街頭のモニターを固唾を飲んで見守る結ヶ丘の生徒たち。いや、それだけでなく、彼女たちに関わった全ての人が結果を待っていました。長い長い刹那の時間の果てに画面に写ったのは「2nd」の文字。「Liella!」は東京大会の優勝を逃し、本大会への出場権を失いました。……正直勝つと思ってただけに、私自身見ていてかなりショックでした。

「なんでなのよ」と叫ぶすみれちゃん。最初こそスクールアイドルをアマチュアと侮っていた彼女が真っ先に声を上げたの、いい。他のメンバーも落胆を隠せません。そして現実に戻らなければいけない。「片付けなきゃ」という言葉は、誰の耳にも苦しく響きました。

「これだったんだ」と気付いたかのんちゃん。悔しいという感情。たくさんの人に応援してもらって、1人で歌うことができて、みんなで歌うことができて、ようやく辿り着いた新たな極地。勝ちたい、「ラブライブ!」で優勝したいという、いい意味での「欲」がかのんちゃんに生まれた瞬間でした。

「Song For Me, Song For You, Song For All」全ての人のために「Liella!」は「ラブライブ!」優勝を誓いました。厳しい現実、強いライバル、味わった挫折。それらを胸に刻んで成長した彼女たちに、再び春が訪れました。はい当たった! 春になる予想が当たりました!(虚無)

屋上で練習する声。その中に……よかった可可ちゃんの声もあった! どうやら帰らずに住んだようです。ほんとよかった……! そしてかのんちゃんがホワイトボードに書いた「優勝」の文字を最後に、5人での『未来は風のように』11話とは別バージョン、全員同時歌唱版。制作陣様、私の涙腺を何度破壊するおつもりか。

さらに「リエラのうた」で涙腺にトドメ。まさかこのコーナーで泣く日が来ようとは思っていませんでした。今まで着た衣装が全部揃ってるんですよ……! 他にもマンマルとかグソクムシとか、なんかもう全部揃ってる……!これNHK限定なの勿体無さすぎる。

さて、こうして『ラブライブ!スーパースター!!』1期の最後は挫折からの再起でした。そして間違いなく2期があるでしょう。いや「2nd」だからじゃなくてよ。彼女たちが歌ったのは『Starlight Prologue』そう、プロローグ。「Liella!」の物語は今始まったばかりなのです。全員1年生だからこそ次がある。未来へ向けて進んで行けるのです。「好きなことを頑張ることにおしまいなんて無い」小さな星々の輝きが再び見られる日まで、私たちは待ちましょう。

……いや確かにツアーライブありますけど、行けるかどうか分からないんですよ! というわけで2期が来るまでまた寿命が伸びたのでした。しばらくは感想を書くことも無さそうですね。今までの記事はこちら↓

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