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『ルリ思う。』を読んで思う。【活動記録第17話】

初っ端から今回のイチオシ場面。

蓮ノ空の活動記録第17話『ルリ思う。』を読んで、なんだか色々腑に落ちたというか、すごく「わかるなぁ」って思った話。活動記録の感想というより、自分語りみたいな記事になるのであしからず。

 

さて、推し回ということでウキウキしながら17話を読んでみたら、瑠璃乃と自分の考えというかスタンスというか、けっこう似てるな? と思った。

 

そもそも瑠璃乃はラブライブ!の中でも割と特異な子だ。さっきまで楽しそうにしていたのに、いきなり「充電切れ」と言ってテンションが低くなる! 自分をミジンコと称するほど自己肯定感が低い! こんな子は今までいなかった。

 

と言っても、彼女が自分をミジンコと言ってしまうのは当然で。だって周りには楽しいことを全力で楽しめる人しかいないから。

「ハイテンションについてけなくて、なんか置いてかれてるなーって思ったり。盛り上がるだけの充電なくて、ノリ合わせらんなくて申し訳なくなったり」

 

あるー。めっちゃある、そういうの。そういうときのどうしようもない苦しさを味わったことがある人、手を挙げてー。少なくとも私はよく経験するので高々と挙手だ。

 

とにかく、そんな瑠璃乃は第9話で既に、スクールアイドルクラブという居場所を見付けた。そしてラブライブ!大会を通して「楽しいことがしたい」自分に気付いた。慈とガチめのケンカを始めてしまったのも、瑠璃乃が成長した証かもしれない。しみじみ。

 

瑠璃乃と慈は2人とも楽しいことが大好きだ。ところが、そのスタンスはまるで違う。

 

慈のスタンスはこうだ。「ゲートをくぐればそこは夢色の遊園地、みらくらぱーく! 私たちと一緒に最高のパレードを作ろうよ!」とても彼女らしい。

 

そんな慈にとっては、瑠璃乃が提案した「青空昼寝大会」「ライブ会場漫画喫茶」「釣り堀ぷらんぷらんプラン」は「きらきら感が足りない」「酢昆布」だった。いや酢昆布て。

釣り堀ぷらんぷらんプラン、割と好き。

瑠璃乃は「遊ぶ元気が無くてゲートをくぐれないような子は?」と疑問を浮かべる。慈は「盛り上がってる声を聞かせてあげよう!」と返したが、そんな声を聞いてもゲートをくぐれない子のことを、瑠璃乃は考えたいのだ。

 

ただ、瑠璃乃は慈の「楽しい」を否定するつもりもない。他校でライブをやるという慈のプランに対し、瑠璃乃は「いいね。楽しそう!」とすんなり言う。彼女はそういう「楽しい」だってばっちり楽しめる。ただし、充電がたっぷりあるなら。

 

そして瑠璃乃は自分なりの楽しませ方を見付けた。綴理先輩とのお出かけで、2人は無言で電車に乗り、黙って釣りをし、また静かに電車に乗って帰ってくる。果たして綴理先輩の感想は「めっちゃ楽しかった」だった。

この斜向かいの席に座りたい、いや何でもないです。

煌びやかなアトラクションが無くても、賑やかな会話が無くても、一緒にいるだけでなんとなく満たされる。ワイワイ盛り上がる時間だけじゃなく、そういう時間も届けることができるのなら――みらくらは最強になれるんじゃない? というお話だった。

 

というわけでここからは自分語りになるのだけれど。ラブライブ!のオタクを3年ほどやっていて、その中で気付いたことがある。

 

ライブとかイベントに行くハードルが、めっっっちゃ高い。

 

ライブやイベントのお知らせがあっても、そんなに盛り上がらない。「行こうかなー、どうしようかなー」と思って結局行かない、みたいなことが多い。理由とか無い。強いて言うなら、なんかだるい、それだけ。だるいって言うとネガティブなイメージがあるから迂闊にこんなことを言うわけにもいかない。

 

ところがTLを見ると大盛り上がりで、チケットの販売が始まるとみんなすぐ買っている。どうしてそんなにすぐ参戦を決められるのだろう……? といつも疑問に思う。まさに「ハイテンションについてけなくて、なんか置いてかれてるなーって思ったり」

 

そういうわけで、多くのフォロワーが行ったであろう異次元フェスには行かなかったし、ユニットライブにも今のところ行かない予定だ。蓮もご覧の通りけっこうハマってはいるけれど、やっぱりライブにはしばらく行かないと思う。

 

もちろんライブに行ったら行ったで絶対楽しい! 例えば最近だと虹6thは現地参加したけれど、本当に楽しかった。1公演だけの参加だった。グッズも買わなかったし、ラブレターも出さなかった。でも楽しかった! これは噓偽りのない本心。ただ、周りと比べてなんとなく落ち込んでしまうのも本心。

 

ライブ以外もこの調子だ。生放送は見ないことが多いし、普段からグッズ買わないし……ラバストは少し持っているけれど、一度落としたのがトラウマで、結局机の中に眠っている。「それ買った意味あるの!?」と言われそうだ……とにかく諸々の供給についていけないことが多い。

 

でも周りのオタクはみんなついていっている。グッズをちゃんと・・・・買って、生放送をちゃんと・・・・見て、イベントにもちゃんと・・・・行って、ライブはできるだけたくさんの公演に行って。なんだか自分だけ取り残されているみたいだ。私はミジンコだ~~~!

 

……と、割と深刻に悩んでいた。自分はオタクに向いていないんじゃないかと思ったりもした。実は今もちょっと思っている。オタクの在り方は人それぞれだとは分かっている。それに、コンテンツに全力になれる人を否定するつもりもない。否定されたこともない。

 

だからこれは、自分の気持ちの問題。自分の「楽しい」を肯定できるかどうか、ただそれだけ。それだけのことがとても難しい。

 

そんな中での『ルリ思う。』だった。推し回だったので、公開される前までに、読めないでいたストーリーを頑張って回収した。

 

「あれお前色々言ってたくせに、一気読みできるのかよ!」と仰りたいかもしれないが、ちょっち待っていただいて。これは元気があるときにしかできないんです。今回も、たまたまそのとき気力があったから、何話分かを読むことができただけ。

 

元気があるときは一気にやる。元気が無いときはスローペースでまったりと。それが自分には向いている。……と、思えるようになったのも17話のおかげだったり。

 

話の順序が逆転してしまった。取り急ぎ閑話休題

 

いざ17話を読んでびっくりした。瑠璃乃の言葉の一つ一つが腑に落ちた。何より、そういう「楽しい」の在り方を、公式が提示してくれた。

 

考えてみれば、リンクラのアプリそのものが、そういう風に作られている。ゲームを一切プレイしなくてもストーリーを見ることができる。逆に、ゲームをやり込みたい人はとことんやり込める、らしい。なんかランキングがTLに流れてくるからたぶんそうなんだろう。だから慈タイプの人にとっても楽しいはずだ。リンクラ、よくできてるなぁ……。

 

ストーリーも何パートかに分かれているから、分割して読むことができる。実際、「時間が無いからとりあえず前半まで読む」と言っているフォロワーを何人か見た。自分の好きなペースでプレイできるというのは、けっこうありがたい。

 

それぞれの好きなペースで。

 

17話の最後に、2人は屋上からチョコをまいた。危ねぇよというツッコミは置いといて、これはたぶん慈の「楽しい」の届け方だと思う。そしてその後、校庭に来なかった子たちにチョコを渡しに行ったのは、瑠璃乃の「楽しい」の届け方だ。結果、学校のみんなが「楽しい」を受け取ることができた

まさに最強のみらくらぱーく!

自分のペースでいいんだよ、とみらくらが言ってくれた気がした。大袈裟に言えば、救われた気がした。

 

とはいえ、「これからは自分のやり方に自信をもってやっていきます!」とすぐには言えない。これからも私はキラキラのTLを見て、自分の「楽しい」に自信がもてなくなるかもしれない。ただ、瑠璃乃のことを思えば少し楽になれると思う。ミジンコじゃなくて小石くらいにはレベルアップできる……かな?

 

17話の前半を見た後で、実は1週間ほどTwitterをお休みしていた。TLを見ているうちに理由もなく息苦しくなって、そうした。これはどういう状態だろう……と考えたら、瑠璃乃が言うところの「充電切れ」がしっくりきた。やっと言語化できて、ちょっと楽になった。充電のためにお休みしていましたと言えばフォロワーにも分かりやすい。

そういえば、瑠璃乃のアイコンはバッテリーだけれど、充電が100%ではない。それはもしかしたら、瑠璃乃が「充電が減っている自分」のことも肯定したいから……かもしれないと勝手に思う。ゆえにルリあり?

 

なんだか瑠璃乃のことがもっと好きになった気がする。

 

それでは最後に……。

目をちょっと見開いてる瑠璃乃ちゃん
可愛い!!!!!!!

 

おしまい。