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アニメ『ラブライブ!スーパースター!!』9話感想 -君たちの名はLiella!-

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第8話「君たちの名は?」の感想です。まさかの第二のネタ回で、それぞれの個性が改めてよく見えました。入れ替わりネタは無かった。前回の感想はこちら↓

tenshi-shitsuzi.hatenablog.com

ざっくりあらすじ

①スクールアイドルの頂上決戦「ラブライブ!」のエントリーが始まった。葉月恋を加えて5人になった部だが、グループ名が未だに決まっていなかった。
②それぞれグループ名を考えるもまとまらず、募集するも意見は出ず。同時に、澁谷かのんは「ラブライブ!」のための曲の歌詞を考えなければならなかった。
③グループ名も歌詞も浮かばない。そんなとき、クラスメイトの「始まったばかり」「まだ何色でもない」という言葉に、かのんは着想を得る。
④「Liella!」結ぶという意味の言葉を交えたグループ名ができた。歌詞も完成し、澁谷かのん・唐可可・嵐千砂都・平安名すみれ・葉月恋の5人は「ラブライブ!」にエントリーしたのだった。

浮かばないグループ名

いつもはキャラ毎に追っていくのですが、今回は場面毎に追ってみます。その方がそれぞれの個性に言及し易いので。

朝からスマホを見て「来ました……」と呟き、唐突にすみれちゃんをクルクルしながら出て行く可可ちゃん。まるで推しのSSRを引き当てたような雰囲気ですが、屋上へ直行した彼女はカッターを取り出します。まさか前髪を切るのかと頓珍漢なことを私が考えていると、紐を切り裂き屋上から横断幕「LOVELIVE」ドーン。あっこれ理事長に怒られるやつや……と思いきや回収されていないので黙認っぽい。

スクールアイドルの頂点を決める全国大会「ラブライブ!」その参加者数はエグいことになっているようです。その会場は新国立劇場に酷似したどこか。ステージに立つ妄想に一人浸るすみれちゃんに対し、毎話迷言を生み出す可可ちゃんは遂に「スットコドッコイ」の域に足を踏み入れました。スットコドッコイて……法元さんはLiyuuさんにどう説明したんだ。

恋ちゃんはさり気なく音楽科の制服になっていました。さり気なさすぎて私は指摘があるまで気付きませんでしたトホホ。普通科に移行したわけではなく、制服がしれっと自由選択になったようです。最初からそうしとこうよ理事長ォ〜。

そんなこんなで「ラブライブ!」にエントリーしようとしますが、何より重要なグループ名が決まっていないという状況。ここから名前決め合戦が始まる――。

まずは可可ちゃんが「クーカー」を発展させる考え。おお、これは私の予想が当たっているではありませんか……と喜んだのも束の間「チクレカス」おい。かのんちゃんもネットスラングのようだとツッコんでいました。何のことかって? ググレカス

次に千砂都ちゃんは案の定まんまるを用いた「MARUMARUサークル」を提案。このサークルはサークル活動的な意味も含まれているのかと勝手に想像。いずれにせよ名前自体は可愛いのですが、急に「まるは全ての根源」と語り出す教祖ちーちゃん。コイツまんまるに取り憑かれてやがる……! しかし既に二次創作でまんまる大好きサイコキャラが見られるので手遅れではある。最後にはY字バランスでO字バランスという荒業も披露。幼馴染が揃いも揃って平衡感覚の魔物である。

恋ちゃんは何やら手帳に書きつけていましたが、訊かれると趣旨を理解していなかったと言って慌てて隠しました。そこには

綺羅星
絶世時空
流麗姉妹
円環乙女
九(ここで書きやめたっぽい)

ああ一生懸命考えて来たけどみんなのとちょっと違くて恥ずかしいやつー。最初の「綺羅星」はグループ名を公募した際の最終候補だったそうですが、他のは何と言うか中学二年生が喜びそうなセンス。時空をクロノって読みそう。千砂都ちゃんの話を聞いて「円環乙女」と書いたとしたら可愛いですね、それと九の続きが気になる。可可ちゃんにあやかって、中国の偉い立場が由来の「九棘三槐」とかどうでしょう。意味は政界の大幹部。……真面目な話、多分「丸」を書こうとしていた説が濃厚ですが。

かのんちゃんは「結ヶ丘スクールアイドル」という無難の塊みたいな名前を提案しました。なるほどかのんちゃんらしい。すみれちゃんは華麗にセリフカット。どんなのを考えたのか気になりますが、100%「ギャラクシー」が入っているでしょう。

結局意見箱を置いて募集しますが、1枚入っていることもなく、方針を変えてソロアイドルになることもなく、紙は0だったんだYO。かすみんBOXって言った人はワンダーランド行きの刑です。

グループ名だけでてんてこ舞いですが、同時に「ラブライブ!」のための曲が必要です。そこでかのんちゃん作詞、恋ちゃん作曲と分担しました。これが後々問題になるのですが。

時代を感じる動画配信

困ったときに頼れるお姉さん方といえばサニパ、そういう感覚なのでしょう。何やらズームしそうな感じのテレビ会議でかのんちゃんがサニパに相談します。彼女たちの名前は、まだ有名ではなかった頃にファンが付けてくれたとのこと。また、サニパは動画配信もしているのでした。

その後の5人のリモート会議に、またしても個性が出ています。かのんちゃんは私服でカフェのテーブルからとやはり無難。幼馴染の千砂都ちゃんも似たようなスタイルです。可可ちゃんはパンダで完全に部屋着スタイル、すみれちゃんは背景がなぜか南国。そして恋ちゃんはまさかの顔出しNGです。イチゴなのが恋ちゃんらしいです。家庭の方針により動画配信を知らず、「動画を配るのですか?」と物理的な配布を思い浮かべる具合。

物は試しと動画配信しますが、わざわざ初見の恋ちゃんにやらせる鬼畜。まだずば抜けて有名というわけでもないスクドル部ですが、クーカーの受賞や学園祭によってかコメントがそこそこ集まるくらいには名が通っています。コメントの形式はYouTube……というよりTikTokなのかな。あまり詳しくないですが時代を感じます(小並)。

恋ちゃんは流れてくる「可愛い」「美人」などのコメントに赤面、配信停止を要求。やはりインターネットなどには不慣れな様子です。この可愛らしい反応、半年前に「スクールアイドル……(低音)」とか言っていた人とは思えません。

結局5人で撮影しますが、恋ちゃんがかのんちゃんに絡み、千砂都ちゃんのまんまるとすみれちゃんのグソクムシによる隠蔽工作が行われていいね大量獲得……。「【悲報】結ヶ丘のアイドル、初配信で事故ってしまうwww(252)」とかいうスレが立っていそうですが大丈夫なのか。

その後「作曲→作詞」だと思っていたかのんちゃんは「作詞→作曲」だと思っていた恋ちゃんと綺麗にすれ違い。かのんちゃんは地獄の作曲作業に足を踏み入れます。

恐怖、地獄の作曲

歌詞が浮かばないという窮地に立たされたかのんちゃんは、葉月家にて可可ちゃん曰くの「ジャパニーズ缶詰め」を強要されます。しかし缶詰めたところで浮かばないときは浮かばないもので、鉛筆や定規を使ったタワーが完成するばかり。バランス感覚の鬼か。

いつものヨガポーズで部屋中をウロウロしていると巨大なベッドを発見、するや否やそこへDIVE! ここはニトリじゃなくて人様の家ですよ澁谷さん。7話でボールぶん投げた人なので仕方ないか。

しかしその事態は幼馴染にはバレバレ。なぜか可可ちゃんはちゃっかり添い寝。この前はすみれちゃんと寝てたのに(大語弊)。結果、監視がつきますが集中できるはずもなく。「あそこにまるまるギャラクシーが!」とよく分からんことを言って逃走の末チビに捕まり、何とか適当言って誤魔化して帰ったのでした。デカい犬に絡まれた状態でサムズアップ、映画なら自爆して化け物を倒し仲間を守るパターンである。

Liella!

翌日、作詞が終わっていないことは即バレ。しかしナナミ、ヤエ、コトノのモブトリオがフォローしてくれます。彼女たちもグループ名募集の件は知っていたものの、みんなで話し合っても案は出なかった模様。「始まったばかり」「まだ何色でもない感じ」などと言いますが、これがかのんちゃんにアイディアを与えたのでした。ここでモブがきっかけになるの、すごくいいですよね。ファンがいてこそのスクールアイドルですから。

渡り廊下の影で落ち込むみんなにかのんちゃんが声をかけ、次々と陽の中に出る場面がめっちゃお洒落でした。さらに、聞き覚えのあるイントロが流れたと思ったらまさかの! BD/DVDが絶賛発売中のLiella! アニメーションMV付きデビューシングル『始まりは君の空』収録の『Dreaming Energy』ではありませんか。ここでデビューシングルの曲をもってくるのはけっこう感動でした。幼馴染同士のやりとりも尊い

かのんちゃんは急いで家に帰ると外国語の本をたくさん集めます。かのん父も少しだけ登場、意外と存在感あるな。また、途中で千砂都ちゃから「うぃっすうぃっす」という可愛いたこ焼きが届き、それを包んでいた紐がグループ名の案に繫がったようです。ファインプレーちーちゃん。そして作詞も並行して行い、一晩にしてグループ名と新たな歌詞を完成させたのでした。

結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル部。そのグループの名は「Liella!」前回で説明したことの繰り返しですが、これは一般公募による命名で、「結ぶ・繫ぐ」を意味するフランス語“lier”「内面的な輝き」を意味するスペイン語の“brillante”を合わせたものです。かのんちゃんも「結ぶ」という意味が入っていると説明していました。他のメンバーからも好評です。

まだ何色でもないからこそ、何色にも染まれる。窓から遠くを見つめる5人にどんな未来が待っているのか。まさにこの瞬間、私たちの「Liella!」が始まったのだと思います。

可可ちゃんはまたしても横断幕を作成、バサッと「Liella!」の名を知らしめます。「LOVELIVE」を上書きしているのは優勝フラグですね() そしていよいよ「ラブライブ!」にエントリーするのでした。考えてみればアニガサキから入った私は「ラブライブ!」に挑戦するストーリーを生で見るのは初なのでこれからが楽しみです。

どうなる次回

おかしいな……「ラブライブ!」のラの字の気配も無い次回予告なのですが。「チェケラ!」というとちさラップが思い出されますが、かのんちゃんの歌詞は割とリリックかましてたのでしょうか。

そんなことより恋ちゃんどうした。生徒会長ポンコツ化の伝統があるとは聞いていましたしせつ菜ちゃんのメシマズを知ったときは衝撃でしたが、恋ちゃんはビジュアルから攻めていくスタイル。普通に学校生活送ってたらキャップとゴーグルで川柳を書くことは無いのよ。だいたいアナタ家は大丈夫なの?

しかしながら、ネタ回と見せかけて重いのをぶっ込んできた7話の例があります。次の10話といえばアニガサキでは上原歩夢が色々大変になり始めた契機でしたし、こちらでも同じことが起こらないとも分かりません。怪しいのは外国人の可可ちゃん、プリキュアならそれだけで帰国フラグです(その例で言うと恋ちゃんが留学しかねないですが)。あるいは、ようやく5人の『未来は風のように』が聴けると思ったらかのんちゃんが不在だったのが気になります。まあ最終回までに4人バージョンを全部揃える意図があるかもなので何とも言えませんが、もしかしたら何かあるのかもしれません。果たしてネタ回で終われるのか。次回も楽しみです。前回の感想はこちら↓

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