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アニメ『ラブライブ!スーパースター!!』10話感想 -クゥすみ尊みありがたみ-

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第10話「チェケラッ!!」の感想です。ネタ回と見せかけて、公式がクゥすみ界隈に仕掛けた王手でした。今回はいつにも増してクゥすみを語るので苦手な方はブラウザバック推奨です。前回の感想はこちら↓

tenshi-shitsuzi.hatenablog.com

ざっくりあらすじ

①「ラブライブ!」地区予選は参加校多数につき課題としてラップを取り入れた曲を指定。ラップができる平安名すみれがセンターとなる。
②唐可可はそれに反対するが、センターに自信がもてないながらに一人練習するすみれを見て、彼女のために衣装を作成。
③結ヶ丘の生徒はすみれがセンターであることに不安。さらにすみれは、可可が結果を出せないと帰国しなければならないと知り、センターを辞めると言う。
④しかし可可はすみれの実力を認め、彼女こそがセンターに相応しいと断言。ティアラを受け取ったすみれを中心に「Liella!」は歌と踊りを披露した。

ネタ回じゃないんかい

今回もキャラ毎にではなくストーリーを追いながら感想を書きます。というか、こっちの方が断然書き易いので今後もこの形で書くかもしれません。

今回の「ラブライブ!」は過去最大の規模、参加校も多数。地区予選で全てのグループが歌えないため、課題としてラップを入れた曲を指定。まさか『ラブライブ!』特有のライブシーンを違法マイクとか言ってたら本当にラップ展開になるとは……。これがアオヤマ・ディビジョン……!(違う)

かのんちゃんはラップができず、千砂都ちゃんは思わずダンスに夢中。ブレイクダンスの完成度おかしくないか。予告から色々おかしかった恋ちゃんは「いざよう」と「十六夜」を掛けた高度な歌を詠み、俳句かとツッコまれると短歌だと返します。五七五七七で短歌の方が長いという罠。可可ちゃんはラップめっちゃ上手い……と思ったら聞き取れない! 中国語で「ヘイヨーチェケラ、唐可可が一番眩しい、天津煎餅(中国のお菓子)持ってきなさい、練習しましょう、遅刻は無しよ」的なことを歌っていたらしいです、多分。気になる方は調べてみてください。そこで唯一ラップができるすみれちゃんがセンターになりました。ここでネタ展開は終了です、ありがとうございました。

自分がセンターであることに気付きあわあわするすみれちゃん。ずっと望んでいた場所ですが、いざ立つと狼狽してしまった模様。そこに可可ちゃんが自分は反対だったと主張します。いつもはグソクムシをいじるに留まる彼女が、今回はかなり強い口調です。少し不自然なほどに。その時点で嫌な予感はしていましたが、まだ確信には至りませんでした。ただ、少なくともネタ回じゃないなとは思いましたよハイ。予告とタイトルはミスリードだったのだ。

努力家すみれ、可可ツンデレ

すみれちゃんについてカフェで話し合う4人。かのんちゃんは「きっと自信が無いんだよ」と言います。ここで彼女がフォローしたの、個人的にけっこう好きです。そうだよね、その気持ちが一番分かるのはかのんちゃんだもんね……。一方、スマホで誰かと何かのやり取りをする可可ちゃん。疑惑が確信に変わっちゃったよもう。アレしかないじゃん。

一人練習をするすみれちゃん。ランニングをしながら今までのことを振り返ります。主役をもらえなかった日々。個人的には「村人も大事な役」って言われてるのを見るのがキツかったです。それ余計傷付くやつ〜。しかし努力を積み重ねてきて、ようやく念願のセンターに立てた。「私が」センター。とても嬉しかったのだと思います。そしてその様子を可可ちゃんが見ていました。余談ですが、すみれちゃんの妹さんがちょっとだけ登場しましたね。けっこうビックリしました。可愛かった。

翌日、可可ちゃんは(またもや一晩で)衣装を作ってきました。これでもかとツンデレムーヴを見せるのが尊い。衣装は紫色ですが、紫の補色(互いに引き立つ色)は黄色〜緑色で、彼女の髪色やイメージカラーにぴったり。可可ちゃんはすみれちゃんをしっかり分析して色を選んだのですめっちゃよく見てるじゃないですか(早口)

ところが動画を上げたところ、結ヶ丘の生徒はセンターを変えた方がいいと思っている模様。肩に力が入ってしまっているのが見えてしまうようです。さらにすみれちゃんがそれを知ってしまいます。可可ちゃんは逃げるのかと発破を掛けますが、すみれちゃんは結局自分はセンターに立てないのだと叫んで去ってしまい、翌日の練習も休みました。

恋ちゃんによる分析は、歌もダンスもでき、優雅で鮮やかだけど、それだけに「目立つ何か」が無いというもの。私はあまり好きではない言葉ですが、いわゆる器用貧乏だということです。何でもこなせるからこその苦労。かのんちゃんや可可ちゃんのように、弱点を克服するという解決ができないため、難しいところです。

勝たなければいけない理由、センターに相応しい理由

さらに翌日、部室に向かうすみれちゃんは電話をする可可ちゃんを見ます。階段を利用して隠れるのが4話を連想させます。バリバリの中国語ですが、音声翻訳アプリで読み取ります。最近のリアルな翻訳アプリってこのぐらい性能いいんですかね、使わないので知らないもので。それはさておき、電話の内容は……やはり帰国要請。恐らくは「ラブライブ!」である程度の結果を出さなければ帰れないのです。3話の伏線回収となりました。「ラブライブ!」のことになると強い口調になる理由も判明。彼女には後が無いのでした。

屋上に行くと、可可ちゃんはまるでいつもと変わりありません。「隠せてしまう」のは彼女の強いところであり弱いところです。その様子を見たすみれちゃんはセンターの辞退を宣言します。「あなたのスクールアイドルへの気持ちはその程度なのですか」と言う可可ちゃんに対して涙ながらに「勝たなきゃいけないんでしょ」と返して走り去るすみれちゃん。涙ボロボロなのですが。何がチェケラッやねん。

自信が無いところに、勝たなければいけない事情を知ったことで完全にメンブレしております。でもそれって可可ちゃんのためを思っての部分もあるよねとってもエモエモで嬉しみが深くて草だよ〜\尊い!/

校舎から出たすみれちゃんを可可ちゃんが呼び止めます。同情でセンターを任せてくれたのではないかと言われると、相応しいと思ったから任せたのだと返し、その証としてティアラを差し出しました。これを背中に隠してるからずっと右腕の位置が変だったの可愛すぎませんか。

それを受け取ろうとした瞬間、ティアラが風に吹かれて飛んでいったぁ!? 可可ちゃんはミスリル*1でも使ったのか、いやそもそもそれ付けて踊ったらやはり飛んでいくのでは。閑話休題。くそ軽いティアラを追うすみれちゃん、草むらに落ちたものの、ちゃんとホールドしました。その様子を見た可可ちゃんの口から出た言葉は「すみれ」あ゛〜名前呼びましたね、これ心配して思わず出たやつですよね(早口) かのんちゃんに対しても呼び捨てを希望した可可ちゃんがこう言ったということは、すみれちゃんを友達だと思っているということでしょう。もしかしたら今までも呼びたかったけど恥ずかしくて「アナタ」呼びだったんじゃないかなあ……というのは個人的な妄想です。そして最後に「誰だと思ってるの」が入るのがもう最ッ高にときめいちゃった。

そして遂に始まるステージ。その中心に立つのは平安名すみれ。縦ロールの金髪に紫色の華やかな衣装がよく似合います。そして頭に輝くのは、可可ちゃんに作ってもらい、自分の手で掴み取った彼女のための特別なティアラ。どんな不遇な目に遭っても挫けずに努力してきた証です。彼女はまさに主人公のお姫様として舞台に君臨したのでした。

今まで元気な曲や可愛い曲、切ない曲が多かった「Liella!」ですが今回の『ノンフィクション!!』は雰囲気がガラリと変わり、優雅で蠱惑的でお洒落な、言うなればオトナな曲でした。「何でもこなせる」すみれちゃんにピッタリです。衣装がすみれちゃんのチャームポイントである白ニーハイ統一なのも好きです。他のメンバーだと、幼い顔立ちの千砂都ちゃんが艶やかな表情を見せたギャップに悩殺された紳士淑女が多数いたようです。もちろん他の3人も魅力的でした。中心にすみれちゃんがいるからこそまとまりがあったと思います。どこがラップだか分からなかったのは内緒。最初の英語の部分だったのだろうか。

披露が終わると名前を呼び合うすみれちゃんと可可ちゃん。互いに素直になれなかった2人が結ばれた瞬間でした。その調子で本気で結ばれちまえ、じゃないや、これからも喧嘩したりツンデレしたりでなんやかんや仲良くあってほしいです。そして最後に2人で『未来は風のように』はヤバいてぇてぇ。

どうなる次回

「もう一度、あの場所で」その場所は、幼いかのんちゃんが倒れてしまい、歌えなくなってしまった場所。そして1話では分からなかったのですが、引きで見るとキャストさんの方の「Liella!」のリリイベが行われた場所がモデルなのです(確かそう)。

つまりこれはかのんちゃんにとっては一度歌が歌えなくなった「終わりの場所」であり「Liella!」にとっての「始まりの場所」と言えます。おいおい2話連続で泣かされるんじゃないのか〜?

さらに今回明らかになった可可ちゃんへの帰国要請。『ラブライブ!』で優勝するというのは1年生の時点ではキツそうです。可可ちゃんが帰ることになる展開も視野に入れ、覚悟をしておいた方が良さそうです。前回の感想はこちら↓

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*1:ファンタジー世界でたまに見るめっちゃ軽い金属