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虹ヶ咲5thライブ感想 -十三花繚乱のお祭り-

「5th Live! 虹が咲く場所」に参加してきましたので感想を書きます。今回のライブもやりたい放題やってて最高でした。私の参加日程・形式は以下の通りです。

Colorful Dreams! Colorful Smiles!公演→Day.1の有料生配信
Next TOKIMEKI公演→Day.1に現地参加

カラドリ公演Day.1

オープニング

初っ端から未来ハーモニーで叩いてくるとは分かってるじゃないか。ライブへの期待が一気に高まります。ボルテージマックスです。

そしてひなきちゃんによる注意事項の読み上げ。「高咲侑役、矢野妃菜喜です」で拍手が巻き起こり、少し戸惑ってお礼を言うのが可愛かったですね。

アニメーションでは、それぞれのメンバーカラーの虹が集まり5thライブのロゴになるというお洒落演出に続けて12人が降臨。トキメく準備はバッチリというやつです。

Colorful Dreams! Colorful Smiles! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

やはり最初はカラドリ! 衣装がふわふわで可愛いねー! もこもこの手袋や耳当ても完全再現。相変わらず衣装班がいい仕事をしています。

ここすきポイントは、Cメロでちぇみーが秀ちゃんの手を引っ張っていくところ。尊さここに極まれり。

なお、身体上の都合で激しいダンスを控えているともりるは、今までのライブでは登壇回数が少なくなりがちでした。しかし今回のライブでは、他のメンバーと場所を離して踊ることで、かなり多くのステージに立っていました。カラドリ含め、ほとんどの全体曲に登場していたので、他のメンバーとは離れていますが同じステージに立てたことはとても良かったと思います。

幕間①

幕間ではひなきちゃんがメンバーの名前を呼んでいくのですが、これが出席をとる先生っぽくて非常によきでした。侑ちゃん先生……。そして最後に「高咲侑!」と名乗るのですが、ここで観客席を映すの確信犯ですね!?

侑ちゃんと観客(=あなた)がオーバーラップする演出、天才です。

アニメ映像(1話)

3rdライブのときと同様、アニメ映像で開始。全然関係ないけど、嵐珠に会った栞子が「久しぶりですね、嵐珠」の一言だけで笑っちゃいました。そういえば初期のしお子は対応塩子なんだった。

そしてなぜか果林さんの「今すぐ止めてぇ~~~!」で拍手が。会場の皆様方、完璧に分かってらっしゃる。

嵐珠が「釘付けにすればいいんでしょ?」と言うあたりから劇判が盛り上がり、会場ではそれに合わせて手拍子! 皆さん分かってらっしゃる(2回目)。

それから映像の中で照明が切り換わると、同時に会場の照明も赤一色に変化。アニメが現実に飛び込んできたその瞬間、ほーみんが登場。「露一手给你们看看」鳥肌ゾクゾクです。

Eutopia / 鐘 嵐珠

アニメで見たとき理由も分からず泣いてしまい、そのまま嵐珠推しになったくらい好きな曲でございまして、一番といっていいほど楽しみにしていました。

まず衣装がキラキラしてる! いや比喩とかじゃなく本当にキラキラする素材を使っていて、ほーみんが動く度に煌めくんです。豪華絢爛という言葉がピッタリの衣装が顕現していました。しかも赤のアイラインまで入っていて、なんというか本当にありがとうございます

あと、ほーみんが丸顔めなので、お団子とマッチしてめっちゃ可愛かったです。なのに表情がかっこよくて、もうギャップで死。

ほーみん自身は、1日目かつソロのトップバッターということもあってか、少し緊張が見えた印象です。あとたぶんマイクの調子が悪かった。それでも見ていて心臓を射抜かれるような圧倒的なパフォーマンスでした。ちなみに2日目にはかなり緊張がほぐれていたらしいです。

ENJOY IT! / QU4RTZ

登場した瞬間から可愛い。可愛いの玉手箱や~。可愛い衣装に可愛い女の子が包まれているとこうも可愛くなるのかと。

『ENJOY IT!』はサビ前のクラップがライブで全員やれと言わんばかりなのですが、果たして実際にクラップで会場が一体になっていましたね。これは是非現地でやりたかったです。トキメキ公演でもやってくれないだろうか。

ラスサビではちぇみーがちゅんるんの腰に手を当ててぴょんぴょん……ちょっと説明が拙いのは勘弁してください。アニメ2話の滑り台で璃奈ちゃんがエマさんにバックハグきめるシーンが思い出されて大変尊ッッッでした。

Eternal Light / DiverDiva

可愛いを浴びたところにかっこいいを食らうと感情って追いつかなくなるんですけど、DDのかっこよさに完全にやられましたね。

衣装がけっこう面白く、アニメでは白色だった部分に、ホログラフィックのビニール? のような素材を用いており、虹色の光沢が輝きます。素材はレトロな雰囲気ですが、曲は近未来的でもあり、それらがぶつかり合いつつ融合する様はまさにDD。衣装の大胆な変更が上手く機能していました。あと頭の蛍光灯もばっちり再現。

カメラワークも天才で、画面を2分割するなどの粋な演出もありました。

Cメロの振り付けが印象的で、2人で対称的な動きをすることが多く、ライバル同士の趣が強いDDらしかったです。

Infinity!Our wings!! / A・ZU・NA

かっこいいを食らった矢先に楽しいをぶつけられると頭の中がおもちゃ箱になるんですけど、アズナはもう楽しいの塊でした。

この曲はソロで歌うパートが長めに取られているので、3人のキャストさんの姿をじっくり見ることができました。動物の手袋・尻尾まで完全再現された衣装を纏った3人は必見。あぐぽんのウィンクも見れます。右目じゃなくてよかった。

全体楽曲ではどうしても端に寄らざるを得なかった(後述)ともりるも、この曲のときはセンターに陣取って踊っていて、個人的にはすごく嬉しかったです。2番で上の舞台に全員集合するところは不覚にも泣きそうになってしまった。

画面3分割も当然のように完備。「ハイタッチ」のところで舞台の上下でハイタッチをするところを見事に捉えたカメラワークは称賛すべきです。かおりんは最後にカメラに目線たくさんくれました、相変わらず顔面強いな。

アニメ映像(7話)

栞子ちゃん回です。まあアニメパートそのものについて語り出すとアニメの感想になっちゃうので、一つだけ言わせてもらうと「後悔していたんです!」の栞子ちゃんの動きが左右にふりふりしてて可愛いっていう。普段冷静だけど感情が出るとふりふりが出るのかな。可愛いねしお子。

EMOTION / 三船栞子

もう衣装の再現度にはいちいち驚かないって決めてたんですけど再現度えぐいな。帽子からリボンから靴に至るまでお洒落で、もえぴの端正な顔だちと合わさって相乗効果でお洒落2倍みたいな(???)。

それでもって振り付けは可愛くふりふりしたものが多いので(ほらやっぱりふりふりだ)、ギャップ萌えすること必至でございます。

サビではなんと蝶の形の銀テが射出され、もはや何かの異能力使ってるんじゃないか的な美しい光景に。2番サビではバックスクリーンに歯車の時計が映し出されましたが、普通はキャストを映すところをあえて世界観を優先させたのは素晴らしい判断。背中に巨大な時計を背負ったもえぴの強キャラ感よ。

後半はやや声が辛そうで心配でしたが、最後まで笑顔がとても素敵でした。

アニメ映像(8話)

侑ちゃんのトキメキが足りない場面から始まったので、たぶん拍手来るなと思って見ていると案の定「トキメカナイヨー!」で拍手。だんだん分かってきたぞ。

TOKIMEKI Runners(TVアニメ挿入歌Ver.) / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

ひなきちゃんがピアノと共に現れた時点で心が叫びましたね。

そもそもアニメのこのシーン自体が3rdライブのオマージュなので、そこから繫がってきたのだと実感させられます。弾き始める前に見せた笑顔、弾き始めの躊躇いの無さを見るに、ひなきちゃんもみんなと一緒に成長しているのだと思いました(後方保護者面もいいところですが)。

そしてピアノの後におなじみの勝ち確イントロ、さらにまさかのトキラン衣装! これにはやられました。何度も歌われてきた歌ですが、それをひなきちゃんが聞いているのが新鮮というか、すごく、いい。最後に全員で並ぶところは、バックスクリーンと見事にシンクロしていました。

それだけに、ともりるが登壇できなかったのが残念です……。しかし健康には代えられませんからね。

アニメ映像(9話)

ちっちゃいミアち可愛い~~~! りなミアてぇてぇ~~~!

stars we chase / ミア・テイラー(CV.内田 秀)

衣装の再現度定期。ノースリーブなので、細いながらに筋肉のついた腕が美しく映えていました。目の付け所が変とか言わないで。

また、ステージにはスモークが流れており、まるで雲の上で歌っているかのような幻想的な雰囲気になっていました。偶然か計算かは分かりませんが、ミアちゃんのカラーがプラチナシルバーなので、ブレードの光までもが雲海のようになっていました。

そんな中、英語を見事に歌いこなす秀ちゃんは歌の女神が舞い降りたかのようでした。かっこよさが限界突破。ところどころで見せる悩ましげな表情や強気な表情にドキドキさせられること間違いなしです。

Love U my friends(TVアニメ挿入歌Ver.) / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

全員集合からの合唱はずるいって。

配信の方では、ひなきちゃんとあぐぽんが同時に映るようにカメラが切り換わるという演出もありました。それと、もえぴとほーみんが手を繫いでいるのもここすきポイントです。

サビでみんなが一か所に集い、横一列になってハートマーク。1万回ありがとうございます。さらにアニメ10話の集合写真の再現もありました。その結果、もえぴが直立不動になってちょっとシュールだったり。

MC①

ここで1回目のMCです。あまりにハイスピード・ノンストップで駆け抜けたので、MCがここまで無かったということにやっと気付いた感じです。

このMCは主に自己紹介とコーレスがメインでした。全部について触れていると長文もいいところになるので、ここすきポイントだけまとめていきます。

ほーみんに選ばれ損ねて膝から崩れ落ちるもえぴ。まさに「膝から崩れ落ちる」お手本のような動きでした。ちなみに選ばれたのはみゆたん、まゆち、あなたでした。何気にR3BIRTHのコーレスは初めて聞くのですが、嵐珠はお友達紹介形式なんですね。可愛いですね。

璃奈ちゃんボード! 久しぶりに見ましたが、今回誘導したのはひなきちゃんでした。毎回見ても飽きないですね、前が見えない田中ァ。

あかりんを肩で寝かせるちゅんるん。戸惑った表情が可愛らしいです。そしてあかりんが彼方ちゃんから「鬼頭明里」に戻った瞬間に声がスッ……と低くなって、思わずきゃあっと言ってしまいました。気持ち悪いオタクですね。

なっちゃんの「愛してるよ」からのちぇみーの「私も好き(小動物のごとき小声)」は完全に私得でしたありがとうございます。

みゆたんにスルーされて、ハグ待機の姿勢のまま硬直する田中ァ面白すぎでしょ。その後の秀ちゃんの「キャーーー↑↑↑」も、誰かが言った「ありがとうございます(ガチ声)」も面白すぎでしょ。ちぇみーの「私も好き」2回目で死んだでしょ。

まゆちとあぐぽんとの絡みは至高ですね。あぐぽんがかすかす煽りするときの顔が歩夢ちゃんが絶対しない顔でしたね。ちょっと文章では表現できない。その後のあぐぽんの「はい、可愛いよ~(棒読み気味)」まで含めて大好きなくだりです。

ほーみん「緊張しすぎて死にました」→もえぴ「生きてるよ」→あぐぽん「私たち長生きします」は完成しすぎていて最高。我々も長生きしましょう。

長文もいいところだな。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 First Live “with You”

5thライブに「1stライブ」をぶち込んでいくの、本当に虹ヶ咲って感じでもう……もう!(語彙力欠如)。これには会場のボルテージも急上昇でした。また、少し遅めのMCも「1stライブの始めの自己紹介」のようになっていたのが、意図したことかはともかく、いい演出になっていました。

ここからはアニメ13話のソロ曲をショートサイズで全部やりました。Day.1とDay.2では順番が異なったようですが、Day.1の順番は以下の通りです。

夜明珠(イエミンジュ) / 鐘 嵐珠
☆ワンダーランド☆ / 中須かすみ
My Own Fairy-Tale / 近江彼方
声繋ごうよ / エマ・ヴェルデ
テレテレパシー / 天王寺璃奈
Toy Doll / ミア・テイラー
Wish / 朝香果林
友 & 愛 / 宮下 愛
翠いカナリア / 三船栞子
オードリー / 桜坂しずく
MELODY / 優木せつ菜
開花宣言 / 上原歩

特に『声繋ごうよ』にほーみんとまゆちが出ていたのが印象的でしたね。なぜこの2人だったのかは謎ですが、可愛いから何でもいいや。

アニメ映像(11話~13話)

アニメ終盤を一気に回収するという贅沢っぷり。個人的には「背中を押した手が離れてもその温もりは残るよ」がけっこう好きだったりします。

東京ガーデンシアターの文字が映ったときには流石に鳥肌でした。現実世界とオーバーラップしていますから。しかしこれだけに留まりません。

アニメ映像で侑ちゃんが現れるのと同時にひなきちゃんが登場。アニメのセリフを完全再現しながら舞台前まで進みました。もはや侑ちゃんが現実に出てきたといっても過言ではないほどの再現度でした。

Future Parade

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、ずっとあなたと一緒にいるよ」
「みんな、ありがとう!」

もう、なんか、言葉にできないです。感想を書くにあたってアーカイブ映像を見返しているのですが、ただただ圧倒されてしまって、どんな言葉も浮かんできません。いつも以上に語彙力消失しております。

ステージの階段に座ってブレードを振っていたひなきちゃんですが、画面に映る度に色が変わっているのは流石でしたね。後半はブレードの持ち方が変になったと思ったら、すぐに色を変えられるよう親指を下に当てていたのでした。流石ガチ勢――。

夢が僕らの太陽さ

アニメ映像に続き、キャストさんが花束を持って登場。そしてひなきちゃんが「次はあなたの番!」もはやアニメが現実を侵食している。ひなきちゃんも花束を持っていて、侑ちゃんもスクールアイドルなのだと分かります。

サビ前の声が次々重なっていくところが本当に好きです。

2番サビのときには、ともりるとひなきちゃんが2人でウキウキ動いていて尊みが大変なことになっていました。

ラスサビではひなきちゃんがみんなの花束を集めていくのですが、同時に上から花びらが降ってきて、しかもみんなの笑い声やはしゃぐ声がそのまま入っている。一度花束を落としてしまったほーみんとともりるが笑い合ったり。ここが……天国……?

アンコール

拍手がどんどん揃っていくのってシンプルにアツいですよね。

そしてニジガクアンコールメーターが登場。虹のライブは3rdしか見たことがなかったので知らなかったのですが、恒例だそうですね。花びらの模様がメンバーによって違うのも見応えがありました。コメントには外国語もちらほら見られて、ラブライブが日本に留まらないコンテンツであることを実感させられます。

繚乱!ビクトリーロード / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

暗闇から特攻服の12人が登場! 手にはライトセイバー……ではなく超長いブレード! バックスクリーンには蛍光色の字幕とスクスタURの絵柄! 情報量! ファンメイドのMAD絶対見たでしょ公式さん。

会場はレーザー飛び交うディスコ状態、チューチュートレインじみた動きでブレードをぶん回す前田佳織里に大盛り上がり。流石アミューズの狂犬。ブレードでマイクを表現する秀ちゃん、全員土下座させるもえぴ。カオス。最後は全員集合して決め顔。みんな顔が強いんじゃ。個人的には、集合する寸前にブレードをヒュッと血振りするまゆちがかっこよすぎました。

アンコールの後の1発目にぶち込むにはこれ以上ない繚乱。声出しが解禁されたらさらに盛り上がること間違いありませんし、これからのライブでも披露していただきたい名曲です。

MONSTER GIRLS / R3BIRTH

繚乱からの『MONSTER GIRLS』は最強なんですわ。Cメロでは特攻服のトップス前開きとかいうつよつよ属性を放り込んでラスサビでキャストオフ。まさに会場を魅了し支配するモンスター。さり気なくもえぴのお尻をドアップで映す変態的カメラワークも炸裂し、最初から最後まで盛り上がりっぱなしでした。

恋するMagic!! / DiverDiva

そしてDDがポップに登場。まさにお祭りセトリ。前2曲と同じく盛り上がる曲ですが、ラブソングならではの楽しい感じがあって、はしゃげる雰囲気の曲でした。ちなみに、配信だと2人の表情をけっこうドアップで映してくれたので、なっちゃんとみゆたんのつよつよ顔面を堪能できます。特にみゆたんはカメラ目線多めでした。

Poker face&お願い!Fairy / A・ZU・NA

思ったのですがアンコール後はかっこいい→可愛いって感じの編成になっていますね。この曲では3人がマイクスタンドを持って登場し、移動せずに踊る形でした。ともりるが他のメンバーと離れずに踊れたので、けっこういい形式だったと思います。アズナという少人数のユニットだからこそ、こういった工夫が可能になるのでしょうね。

4 SEASONS / QU4RTZ

いやーーーQU4RTZてぇてぇ。1番で階段に座って歌うのてぇてぇ。2番でちゅんるんとちぇみーがハグするのてぇてぇ。「かぼちゃのおばけ」のちぇみーの振り付けが超てぇてぇ。がおーみたいな動きがあざとてぇてぇ。もう全員、存在がてぇてぇ。

Hurray Hurray / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

知らん曲きたな、と思ったらアニガサキ1期BD7巻の特典なんですね。どうりで知らないわけだ。フォロワーさんから聞いたところによると、作曲・高咲侑という設定らしく、それを踏まえるとこの曲を5thで歌うのは激エモなわけですね。

この歌では9人がニジガクの旗を持って登場します。Woh oh oh…の声が綺麗に重なって明るくも切ない雰囲気を醸し出していました。あと電車ごっこの振り付けは可愛さ満点だったので考えた天才を呼んできてください。

L!L!L! (Love the Life We Live) / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

ここでLLLでございます。ちなみにDay.2は『Just Believe!!!』でした。9人の曲から続けて12人の曲の披露。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が辿ってきた軌跡を見ているような気持になりました。

あの、ラスサビ前のみゆたんの清々しい表情がすごく好きなのですがどなたか分かってくれる同志はいらっしゃいますか……? あと細かいところなのですが、ともりるの腕の動きがせつ菜ちゃんと完全一致ですごいびっくりしました。

MC②

「最高~!」とひなきちゃん登場。迎えに行って一瞬抱き締めてすぐに戻るちぇみーが可愛い。ここで全員から一言ずつ挨拶があったのですが、個人的に印象に残った2人について書きます。

まずはほーみん。ファンからの人気が高い『Eutopia』という曲に対してプレッシャーがあったことや、それでも嵐珠が自分の背中を押してくれるのだと思い、パフォーマンスを楽しもうと思ったことを話していました。初日の緊張もあってか、少し悔しそうにも見えました(私だけかもしれない)。先述通り、2日目には緊張がほぐれていたようで本当に良かったです。最後に言った「明日も来週もある」というのは、パフォーマンスをさらにいいものにしようという意識もあったのではないかと勝手に思っています。

次にちぇみー。無観客だった2ndライブ以来の東京ガーデンシアターが今回は埋まっており、「こういう景色なんだ!」と感動していました。同時に、いつか声が聞きたいという希望も。R3BIRTHの3人に関してはライブでの声援を聞いたことがありません。声が出せない状況がいつまで続くかは分かりませんが、そのときまで(もちろんそれからも)虹ヶ咲を好きでい続けようと思いました。

最後にかおりんかおりんはライブの1ヶ月前というかなりギリギリのときにコロナに感染して療養していました。リハーサルにも参加できていなかったとのこと。久しぶりにみんなの顔を見て安心した……というところでまさかの号泣。かおりんが泣くのは割と珍しい気がします。そして今日は泣かなかった! と言っていたもえぴがもらい泣きする事態に。同好会の絆の強さが見える一幕でした。

Love U my friends / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

最後に、再び『Love U my friends』。静かに歌ったテレビアニメバージョンもよかったのですが、やはり本家もいいですね。

「突然閉ざされて 悔しい日もあったよね」という歌詞が、無観客というイレギュラーな状況で開催された2ndライブと、同じ会場で行われた5thライブのカラドリ公演を思わせました。観客のいない会場がやがてブレードの光で埋まるまで笑顔でい続けた彼女たちは、本物のスクールアイドルです。

そして最後には銀テ開放! なんと1st以来とのこと。あぐぽんが「持っていきたい人は持ってっていいからね。持っていきなさいね」と謎のお母さんムーブ。もえぴとちゅんるんが真顔で銀テを肩に掛けるもいとをかし。腰に巻くほーみんもいとをかし。

3rdライブのときは退場にもかなり時間を掛けたのですが、5thではあっさりめに退場。来週もあるからなのでしょうが、終わりの切なさを感じさせずに、楽しい雰囲気のまま終わった印象でした。

来週はトキメキ公演。個人的な話ですが、実は人生初の生ライブ参加です。全力でトキメいてきます!

トキメキ公演Day.1

トキメキ公演Day.1

人生初の生ライブ、やべー!

ラブライブに限らず、今まで参加したライブが全て配信だった私。遂に初めて生ライブに参加したのですが、色々とすごい体験ができました。ちなみにリア友と連番です。

電車に乗っている時点で、会場に近付くにつれて増えていくオタクたち。飛田給駅では降りる人の9割がライブの参加者だったと思います。通行人はどいてた方がいいぜ! 今日この街はラブライバーの戦場と化すんだからよ!

私、グッズ事前配送を綺麗に見逃したので会場受け取りにしたのですが、そこに向かう道中で例の水着の桜坂しずくを見掛けまして。水着の高1の尻を低い角度から撮影するオタクと、そのために律儀に並ぶ妙にマナーのいいオタクが見れて満足でした。

ちなみに私が受け取ったのは、まずラブライブレード! ラブライバーの必需品というやつですが、初めて手にしました。そしてその仕様に苦しめられることになるのですがそれはまあ後々。そしてもう1つがアランぬいぐるみ! このアラン、非常に不人気なようでして、会場では持ってる人を本当に1人も見掛けませんでした。

たぶんアランが天王寺璃奈の飼っている猫型ロボットだということをそもそも知らない人が多いのではないかと推測。特にスクスタをやっていない人からすれば、アランは「同好会の部室に置いてある謎のぬいぐるみ」という認識でしょうからね。逆に大人気だったてるてる彼方ぬいぐるみは、アニメでもかなり存在感があったし、そもそも彼方ちゃん本人なのでグッズとして分かりやすいですよね。

しかしアランを持っているということが、天王寺璃奈と実質同棲しているということになると気付かないとは……みんな甘いな……。

2時間ほど待って入場。会場を見て最初に思ったのが、めっちゃでかい! 配信で見るライブ会場って何だか箱みたいで小さく見えるのですが、いざ自分がその中に足を踏み入れるとその大きさ・広さに圧倒されました。会場の座席はアリーナ席のLブロック。一番右後ろなので、ステージは遥か彼方。外れ席だと思われたのですが……?

ラブライブレードを用意したりしながら待っていると、流れ出す未来ハーモニー。次々と点るブレードの光。それを見ていると、なんだかそれだけで泣きそうになってしまいました。ライブ会場がもつ力みたいなのって、本当にあるんだと思います。

Colorful Dreams! Colorful Smiles! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

正直あんまり覚えていません。もちろん曲が悪かったとかそういうことではなく、私が会場の雰囲気に圧倒されていたという感じです。周囲からガンガン熱気が伝わってくるのと、ブレードを振りながら見るという初めての体験がそうさせたのでしょう。あまりパフォーマンスに集中できなかったのが反省点です。

でも秀ちゃんの手を引っ張るちぇみーは見逃さなかった。

幕間

カラドリ公演と同じく、ひなきちゃんによるメンバーの名前読み上げがあるのですが、今回は「上原歩夢。歩夢~!」「中須かすみ。かすみちゃん~!」というように、よりガチオタ感が増した侑ちゃんの声を聞けました。

Eutopia / 鐘 嵐珠

ちょっとやばすぎた、直接浴びる『Eutopia』は。特に、アニメ映像内で照明の赤に切り替わるのが会場にも波及する演出。今ここは鐘嵐珠の舞台になったんだ……とゾクゾクしました。ほーみんのパフォーマンスはまさに圧倒的にstunning。たった1人で会場を嵐珠の色に染め上げ、魅了し、自分のものにしていました。キックかっこいい~!

また、私としては、誰もがピンクゴールドの光を掲げている光景がけっこう涙腺にきてしまって……。当時目の当たりにしたわけではありませんが、スクスタの色々で嵐珠の印象が悪かったことを思い出しましてね(ここでは脚本の是非を議論しませんが、全体的に鐘嵐珠というキャラクターの人気が低かったのは事実です)。それが今はみんながブレードを嵐珠の色にしている。嵐珠の望んだ光景が目の前に広がっている。ある意味嵐珠にとっての理想郷なんじゃないかなと勝手に思ったりして。そういうことを考えていたら泣きそうになっていました。

私も『Eutopia』で嵐珠に魅せられた1人。これからも嵐珠のことを好きでいよう。そう思った次第です。

全然関係ないんですけど、Day.2でほーみんがMCのときに衣装の胸の穴に手袋を入れたみたいな噂を聞いて「???」となっています。なぜそこに??? 何か理由をご存知の方がいたら是非教えてください……いなさそうだけど。

ENJOY IT! / QU4RTZ

この曲の魅力の1つは、サビ前のクラップですよね。会場のクラップが揃う中に自分もいるという一体感は、やはり会場ならではでした。1人1人がクラップで出せる音量には限界がありますが、100人、1000人の心が合わされば会場に響き渡るほどになる。QU4RTZが私たちに届けてくれたハーモニーですね。

……その一方、ラブライブレードを初めて持った私はその仕様に苦しめられていた! 使ったことがある人にはお馴染みと思いますが、ブレードの持ち手の先端に丸いボタンがあり、それを分割してスイッチA・スイッチBとしています。スイッチAは電源のオンオフと、色を順番に進める機能を担います。スイッチBを押すと色が逆戻りします。色の順番を変えることもできるのですが、余計に混乱しそうなので私はデフォルトのままにしておきました。

『Eutopia』が終わり、ピンクゴールドからペーパーホワイトに変えようとしたとき悲劇が。スイッチAとBを頻繫に押し間違える! 一応スイッチBはザラザラしていますが、これが意外と分かりにくく、分かったところでボタンの小ささ故にやはり押し間違える始末。そういうときは一度冷静になればいいのですが「まずい、次が始まる」と焦ってしまい見事に混乱。とにかく目的の色を探そうと思うと、今度は色が見分けられない。ラブライブレードは色が薄めなので、ペーパーホワイトとプラチナシルバーが全く一緒に見えるのです。「共通点が増えたね、璃奈」

『ENJOY IT!』の後もたまにこれをやらかしましたが、後半でようやくコツを掴み、どうにか対応できました。次のライブでは色変えの練習をしておきます……。

Eternal Light / DiverDiva

カラドリ公演の感想でも触れた、虹色の光沢を帯びた衣装。遠くからでもハッキリ見えました。やはり真っ白にしなかったのは良い判断だったと思います。

今回も変わらずお二人の顔面がつよつよだったので、主にモニターを見ながら楽しんでいました。それにしてもみゆたんのカメラ目線くれる率が高い。カメラが羨ましい。

Infinity!Our wings!! / A・ZU・NA

曲の始まりのナレーションあるじゃないですか、あれ妙にテンション高くてすごい好きなんですけど、生で聞くとやっぱり妙にテンション高い感じがしますね。

カラドリ公演のときは気付かなかったのですが、上段に全員が集まるところでステージの照明がスカーレットになるんですね……せつ菜の、ともりるのためのスカーレットだと勝手に納得して感動していました。

EMOTION / 三船栞子

なんかTwitterで「『EMOTION』のもえぴは段々笑顔になっていくのが可愛い」みたいな情報を得たので注目してみると、本当に段々笑顔になってる可愛い~~~!

サビで蝶の銀テが舞う演出、流石に遠くからだとほとんど見えませんでした。ちょっと残念。前の方の人はけっこういい感じに見えたと思います、あと配信の人。2番サビのクソデカ時計は逆に遠くから見るとかなり映えていました。

TOKIMEKI Runners(TVアニメ挿入歌Ver.) / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

やっぱりトキランは最強なんですね。ひなきちゃんのピアノから勝ち確イントロまでの流れが完璧に決まりきっていましたね。

そしてラブライブレードの動きが洗練されている……初見の私ガチビビりです。オタクの団結力を目の当たりにした。

stars we chase / ミア・テイラー

秀ちゃんの歌唱力がどうにかしているんですよ本当に……。なぜあれほどブレずに歌いきることができるのか? 永遠の謎です。

カラドリ公演のときに書いたようにプラチナシルバーの光がちょうど雲海のようになるのですが、いざ自分がその粒子の一つになると感覚も違ってきますね。ミアを支える雲の一部になれたような……文面にすると変態味がすごいな

Love U my friends(TVアニメ挿入歌Ver.) / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

アニメ版のLUmfは安定の破壊力でございます。12色それぞれ違う歌声が混ざり合い、重なり合って天へも届くような感じがします。広い会場全体がしん……と静まり返って神聖な雰囲気になる様子は「あれ、女神降臨したかな?」と錯覚するほどです。

MC①

いつものコーレスタイムなのですが……果林さんパートの印象が強烈すぎて他のことが吹っ飛んでしまった。

恒例の「私のことしか見えていないのは~?」は今回は早い者勝ち。バッとみゆたんの元に群がる女性声優たち。絵面が軽くホラー。特になっちゃんの速さはターミネーター並みでした。しかし椅子に座っているともりるは立ち上がれず「あーっずるいです!」それに気付いたみゆたん、ツカツカとともりるに接近し、「君に決めた」で顔ド接近割り込む田中ァ。顔を真っ赤にしたともりるが「……良い匂いがしました」。

一体……何を見せられているんだ??? まあ私得なので、OKです。

Future Parade / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

この曲が素晴らしいってことはもう十分語らせていただいたのですが、ここで1stライブソロ曲メドレーが無いことが確定しました。近くのオタクが「分岐来た?」とぼそっと言っていました。そんなパラレルワールドみたいな。そのことは気になりつつも、カラドリ公演と同じようにひなきちゃんの登場を待っていると、左前に登場。

そのまま歩いてきて私の5mほど前方を通過した――だと!? ひなきちゃんがいた。ひなきちゃんがそこにいた。ひなきちゃんが私の5m前方にいたんですよ! 遠くないかって? お前女性声優が自分の5m前方に来てから言ってみろ。アリーナ席Lブロックは外れ席だと思いきや最高の当たり席だったわけです。それにしても最前の人が羨ましすぎる……。いや5m前方でも大大大満足です。女性声優・矢野妃菜喜が実在することを確かめられたので。

さて、曲が始まってからなんとなくひなきちゃんを目で追っていたのですが、カラドリ公演では階段に座っていたのが、どこかへ歩いていく……。一体どこへ? と見ているとまさかまさかのロッコに搭乗。もうそれはスクールアイドルじゃん! 侑ちゃんもスクールアイドルだという文脈をこういう形で回収してするとは。また、ひなきちゃんが私たちと一緒に応援するというのはそこに「あなた」という概念が立ち現れるということであって……。いやもうなんか公式に感謝。

夢が僕らの太陽さ / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

相変わらず天国にしか見えない。女性声優がきゃっきゃしながら花持ってるの天国以外のなにものでもない。

ひなきちゃんが花を集めていくのも、同好会のメンバーから想いを受け取っているようですごく好きな演出です。

生首アニメ

生首アニメキタ―――(゚∀゚)―――― !! 3rdライブ以来の生首侑ちゃん登場!

話の内容は、R3BIRTHの3人が「私たちもみんなのライブを見たい」というようなもの。一体何が始まるんだ? と警戒するオタクたち。そして――。

Dream with You / 上原歩

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ! 「あぐぽんが登場したと思ったら『Dream with You』のイントロを歌っていた」な…何を言っているのかわからねーと思うが

ライブ前に「アニメ1期の楽曲来ないかな~w」などと冗談で言っていたのがいざ現実になると脳が理解を拒みまして、しばらくぽけ~っとしていました。周囲の皆様方もざわついていましたね。というわけで予想外のアニメ1期楽曲メドレーが始まりました。

それにしても歩夢ちゃん(あぐぽん)の声って本当に可愛いですね。歩夢ちゃん推しというわけではないのですが、歩夢ちゃんの歌声は可愛らしさ満点で好きです。この曲は振り付けも可愛いので可愛かったですね。

Poppin' Up! / 中須かすみ

私『Poppin' Up!』の衣装大好きなんですよ本当に。あのふわふわするスカートを作った人は天才です。3rdライブの感想でも確か書いたなこれ。

そして私は虹のキャストさんの中で顔が一番好きなのがまゆちなので、ずっと見とれてしまいました。

DIVE! / 優木せつ菜

「みんなー! 会いたかったよー!」この言葉は1stライブとシャッフェスで言っていたそうですが、ものの見事にどちらにも参加していないという……。調べてみたら色々とあったみたいですが、詳しくないので割愛! ただ1stライブを知っている人にとってはアツい場面だったんじゃないかなと思います。

ともかく、ともりるが力強く『DIVE!』を歌っているのを聞いて背筋がビリビリと震えました。後のMCでともりるは「せつ菜と菜々と3人で歌った」と言っていました。優木せつ菜に魂を吹き込んだのが、他の誰でもない楠木ともりで本当によかった。

サイコーハート / 宮下 愛

『サイコーハート』はトロッコでした。たくさんの人に笑顔を届けたい愛さんにはピッタリの演出です。なっちゃんの太陽みたいな笑顔が見れたのは大収穫でした。

La Bella Patria / エマ・ヴェルデ

包容力の鬼であるエマさんとちゅんるんの優しい歌声が会場を包み込む……。そんな中こんなことをしていたガチオタというかキツオタもいたようですが。なおツイ主さんは私とは無関係ですのでご留意を。

ツナガルコネクト / 天王寺璃奈

まさかツナガルコネクトを生で見て聴く日が来れるとは……現地を当てることができて本当によかったです。

ツナコネのときは背景にりにゃ子(私が勝手に名付けた、アニメ1期6話に出てきた璃奈ちゃんのアバター)も登場したのでありがたやの極み。それはそうと、そろそろあの子の名前開示してほしい。

ツナコネの衣装を身にまとったちぇみーが見られて、その歌声を聴けて、可愛さが限界突破したダンスを見られて、もう未練はありません

なんとDay.2ではメドレーの初っ端だったようです。つまり心の準備ができないところにツナコネを浴びられたということ。Day.2の人羨ましい~~~~~!!!

Butterfly / 近江彼方

私のリア友が彼方さん推しなのですが、トロッコはLブロックの前まで来てくれるのでそれなりに近くで彼方さんを拝めていたようです。それにしてもあかりんの笑顔は少し控えめなところがまたいいですねぇ……。

Solitude Rain / 桜坂しずく

何気にこの曲もすごく好きだったりします。かおりんはソロで踊るときは身長の低さを全く感じさせないですね。白と黒の衣装に包まれて優雅に回り踊る様子はかっこいいの一言に尽きます。

VIVID WORLD / 朝香果林

爆音スモークを警戒した3rdライブ経験者の諸君喜べ、流石に公式は反省したようだ。

しかしレーザーの量は相変わらずです。レーザー芸と言わんばかりにレーザーがびゅんびゅん飛んでいました。さらに、流石にレーザーは一定以上は下がりませんが、サーチライトは容赦なく客席を照らすので何回か目を焼かれました。仕方ないので照明の動きを見ながらサーチライトを避けるという謎のゲームをしていました。

Love U my friends / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

アンコール前ラストはLUmf! こちらもトキランと同様、ブレードの動きが洗練されていました。何みんな家で練習とかしてるの??? 私はもちろん動きなど知らないのでできるだけ皆さんの動きに合わせながら、楽しむことを忘れずブレードを振りました。特にLUmfのような元気な曲は、楽しむのが一番重要ですからね。

繚乱!ビクトリーロード / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

夢に~光る~虹の~先へ~走りぬけろ! ダンダカダンダカダンダカダンダカ バァンッッッ!!!!

前述通りアリーナ席の一番後ろのブロックだったのですが、それでも思わず体が跳ねるほどの大轟音、いや大爆音。配信の比じゃなかった。

そして物凄い量のスモークでまゆちが完全に隠れてしまうという事態に。私はまゆちが全く見えておらず、「なんかまゆちのテンションが妙に高いな。ってかまゆち見えないけどどこだ?」とか呑気に思ってました。一番最初に歌えるのに見えなくなってしまうのはなんというか、かすみんらしいですね。

ちなみに歌詞?は「ヤッホーみなさんお待ちかね! プリティーキュートの、見えないよおお! 可愛い可愛いかすみんです(主張)」。Twitterの情報を元にまとめたので、正確ではないかもしれません。円盤待ちですね。とにかく、トラブルをも笑いに変えるまゆちの対応力がすごいってことです。

ところでこの曲、ライブが終わった直後にスクスタで実装されたのですが、前半後半に分けて実装するという前代未聞の好待遇。しかも地味に難しい。公式の繚乱への愛着が伝わってきます。

Level Oops! Adventures / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

Day.1はこの曲。Day.2では『トワイライト』だったようです。繚乱に引き続いて、盛り上がる全体曲。というかここから虹ヶ咲全体曲総力戦が幕を開けます。

『Level Oops! Adventures』もかなりハイテンションな曲かつ虹ヶ咲らしさ溢れる曲でブレードを振るのがとても楽しかったです。キャストの皆さんが楽しそうにはしゃぐのも見られました。

振り返り映像

ネオスカが流れ始めてからの、今までのほぼ全てのライブを振り返る映像。そして5thライブトキメキ公演の会場は、1stライブの会場と同じ。公式えぐいことするわぁ。

ニジガク古参の人ほどこの演出には感動したのではないでしょうか。また、私はアニメ1期からの比較的新規のオタクですが、それでも何だか泣きそうになりました。今までニジガクが辿った道のりは決して楽なものではなかったでしょうが、残してきた足跡は決して消えはしない。これからもきっと12人と1人は、未来へ向けて新たな一歩を踏み出していくのでしょう。

永遠の一瞬 / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

ここにきてスクスタの新曲『永遠の一瞬』を新衣装と共に披露。ここまでくると驚きもせずにただただ「おぉー」って感じですね。おぉー、やること全部やるじゃん。

私はスクスタのメインストーリーさぼってるので初見だったのですが、声の重なり方がちょっとえぐくないですか? ハモリの暴力。それから、不思議なことに虹ヶ咲の楽曲にしては珍しく、王道の『ラブライブ!』味を感じました。私だけかもしれませんが。ともかく、今までの軌跡を振り返ってからの「永遠の一瞬」というのは、まさに同好会の在り方を如実に表しているのだと思います。

Hurray Hurray(12人Ver.) / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

アニメ1期の、9人のものだったこの曲を、12人で歌う。この曲だけでどれだけエモさを出せば気が済むんだ……? 一度きりの青春をひた走る彼女たちに新たな3人が加わり、互いの背中を押しながら全力で今を生きる。そんなイメージが伝わってきました。

MC③

このMCでは、1stのときを振り返っていた人が多かったように思います。私の知らない時代のことではありますが、キャストさんたちが悩み苦しみながらも成長してきたのだと理解するには十分でした。

ほーみんの言葉に、「何で自分がと思うような辛いことがあるかもしれない、でもその気持ちは絶対無駄にはならない」というようなものがありました。ほーみんもそういう経験があったのだと察されます。それだけに、ほーみんの言葉には背中を押されるような気持ちになりました。

あとなっちゃんのね、虹ヶ咲はこれからも走り続けていくという言葉でホッとしましたよ。ファイナルライブかってくらいの神セトリだったんだもん。そうです、これからも走り続けてもらわなきゃ困るんです。

まずはDay.2で発表されたにじよんアニメを待ちましょう!

TOKIMEKI Runners(12人 Ver.) / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

最後の最後は全員でトキラン。文脈の波状攻撃。オタクを生きて帰すつもりが全く無いセトリです。いつかトキランで、周りに合わせずに自然にブレードを振れるようになりたいものです。

おわりに

17000字も書くことになろうとは思っていませんでした……笑

アニメ1期で出会った「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。衝動のままに追い続け早や2年が経とうとしています。今回の5thライブが初現地でしたが、参加できて本当に良かったと思っています。最高のトキメキをもらうことができたし、そしてこれからもニジガクを追っていいんだと思うことができたからです。

ずっとずっと歩き続ける13人の未来が、虹が咲く場所でありますように。

『ブレットトレイン』感想 -ツッコミどころは多いけど楽しい-

伊坂幸太郎の『マリアビートル』をハリウッド映画化した『ブレットトレイン』。公開初日に観てきたので、原作ファンとして感想を書こうと思う(実は映画の感想なんて書いたことが無いので、その点ご容赦いただきたい)。

ネタバレなし・ざっくり感想

一言で言うと、「いい映画だった!」とも思うし、「残念だった!」とも思う。

まず、「小説『マリアビートル』の実写映画」として見ると、改変が非常に多く残念だった。まあ、映画化とは得てしてそういうものだし、ましてハリウッドだから仕方ない。分かってはいたけどちょっと期待してしまったもので……。

もちろん、一部の設定はそのまま残されていたし、何より登場人物同士の会話のテンポがとてもいい。映画オリジナルのやり取りにも、伊坂さんの雰囲気に近いものがあった。ちょっとくすっときてしまうような、あれである。

一方、原作を離れて1本の映画として見るなら、かなり満足だった。ビビッドカラーのネオンに彩られた新幹線、陽気な音楽に合わせて繰り広げられる血みどろの戦闘、小気味いい会話、ハリウッドならではの派手かつ繊細なCG。非常に楽しく、興奮させられる。

ところどころで「和」を感じさせる場面があるが、それがまさに「外国人から見た日本」という感じで、日本人の感覚とちょっとズレるのもかえって面白い。仮想の日本という設定なので、あるいはわざとなのかもしれないが。

あまり難しいことを考えずに、頭空っぽで映画を観たい! という方にはピッタリだ。逆に言えば、ツッコミどころが割と多いので、細かいところが気になる方には向かないかもしれない(これこそが今作の弱点だと思う)。

また、グロテスクなシーンがけっこう多い。ポップな雰囲気の中に躊躇いなく血が飛び散るというギャップが面白さを生んでいてけっこう好きなのだが、ともかく、グロが苦手という方は要注意。

まとめると、(原作のことは考えないという前提で)「ツッコミどころはあるが、全体的にはすごく楽しいし、面白い」という感想だ。

原作『マリアビートル』を未読の方は、是非ご一読を。『ブレットトレイン』とはまた違ったエンターテインメントを楽しめること請け合いだ。映画と比較して読むのも面白いかもしれない。

ネタバレあり・詳細感想

 

 

 

ここから先は『ブレットトレイン』および原作『マリアビートル』のネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マリアビートル』じゃねーーーじゃん!!!

はい、そういうわけで、非常に改変が多かった。ほとんど別人になってしまったキャラクターもいるっていうか文字通り別人がいるし、ストーリーに至っては後半から全くの別物である。映画としての完成度はそれなりに高いのが、なんだか余計に悔しい。なので前述の通り、『マリアビートル』のことは忘れて楽しんでしまうのが吉だろう。

ここからは映画と原作を比較していきながら感想を書いていく。

レディバグ/七尾

レディバグは改変が少なめであり、「不運で一見頼りないが、いざという場面で機敏に動き、危機を打開する」という設定は共通。

チャームポイントの眼鏡は、映画では変装的な用途で使用するに留まり、途中から外している。まあ眼鏡があっても無くてもブラピがかっこいいのでヨシ!

最も大きな改変は、危ない仕事を一時休んでセラピーに通っており、ゆかり号での仕事は復帰して初めての仕事だということ。そのためか、セラピストのセリフを頻繁に引用する。原作の七尾よりデフォルトのメンタルが弱そう?

あと地味に首折りが得意という設定が無くなった。まあアクションがウリのハリウッドでそんな一撃必殺があったら困るということなのだろう。原作だと狼も蜜柑も一瞬で首折られちゃったし。

当初はブラッド・ピットということで「ブラピが七尾ぉ?」と思っていたが、運の無い男を見事に演じ切っていた。アクションは言うまでもなく最高。好きなセリフは「僕と君との間には壁がある、いやドアか」ちょっと伊坂さんっぽい。

個人的に驚いたセリフは「マクガイバーかよ」!!! これは伊坂幸太郎の別作品『魔王』で、主人公が幼い頃よく観ていたという設定で登場する、実在するアメリカのテレビ番組『冒険野郎マクガイバー』のことである。『魔王』での記述によれば、マクガイバーは周りにある物を使って戦うらしい。なるほど『ブレットトレイン』での戦闘の様子を表すのに「マクガイバー」はぴったりだ。しかしそれにしても『魔王』から取ってくるとは嬉しいファンサである。

タンジェリン/蜜柑

原作では感情を表に出さず、読書を好み、怒ると本から引用を始める。思考が非常に論理的で、個人的『マリアビートル』賢さランキングでは1位か2位(対抗馬は王子)。檸檬との会話にうんざりする様子を見せつつも、トーマスの仲間の名前を覚えてしまったとかいうツンデレ枠でもある。

映画ではキャラクターが大幅に改変され、バリバリ感情を出すようになった。小説を読んでいる気配も皆無で、他の面々に比べると個性がやや薄く見えてしまうのが残念。王子の正体を暴く緊迫の場面も、映画では尺が無かったのか作風に合わなかったのか、プリンスの肩のシールを見て初めて察するに留まっている。タンジェリン個人というよりは、レモンやレディバグとのやり取りにおいて面白かった印象。

ツッコミどころとしては、相棒が生きているのをしっかり見逃す点。殺し屋だろお前。原作では檸檬の死だけに気を取られず、木村の息があるのを確かめていたのだが……。

レモン/檸檬

原作ではどこか気だるげで、よく分からないことばかり言って周りを戸惑わせるマイペースさん。何よりきかんしゃトーマスを愛している。蜜柑に小説を読め読め言われて嫌な顔してたのに、実は頑張って小説を読んでたとかいうツンデレ枠でもある。

映画ではビジュアルが瘦せ型から太り気味に変更。代わりにキャラクターはあまり改変されず、原作よりは落ち着いたものの、やはりマイペースなトーマス好き。特にトーマスの設定が残されたのは非常に嬉しいポイント。

大きく改変された点として、まさかの生存レディバグや木村親子と共にホワイト・デスに挑むことになる。最後には蜜柑を搬送するトラックでタンジェリンの仇・プリンスを轢き殺すという大役も務めた。レモンがかなり活躍してる分、タンジェリンの影が相対的に薄くなっている気がする。

プリンス/王子

原作での王子は操心術に長け、殺し屋たちとも対等に立ち回る中学生。サイコパスともサディストともつかない狡猾な性格で、個人的『マリアビートル』悪質ランキング堂々の1位(というか伊坂作品全体で見ても5本の指に入る)。七尾と対照的に運もいいという最強カードだが、七尾の不運に吞み込まれて敗退した。

映画では性別が変更。私はこの変更自体が改悪だとは捉えていない。邪悪というものに性別は関係ないので。しかし、プリンスはそもそも原作のような「邪悪」たりえていないというのが、むしろ一番の改変である。

少し整理すると、原作では王子にいたぶられた手下が父親に報告し、その知り合いの峰岸が王子に電話で接触。そのことで峰岸は王子の興味を惹き、自分たちに絡んできた木村を利用して峰岸の殺害を試みるのだった。

しかしプリンスと木村の関わりは大幅に削減され、また峰岸の設定も変わってしまった。そこで映画ではプリンスはホワイト・デスの娘であり、彼に認められるべく彼を殺そうとしていたという設定になった。レモン生存と並び、原作ファンが驚いたところだろう。

映画という短い尺の中ではプリンスが木村を精神的に支配していく様子が描ききれず、単に子供を人質にして言うことを聞かせただけという印象が強い(もちろんそれだけでも十分有効なのだが、原作ではさらに様々な心理的誘導により木村の心を操っている)。加えて、親に認められようとしているという「弱さ」が出てしまい、結果的に原作ほど邪悪ではなくなってしまった。

原作の王子と映画のプリンスが戦ったら、王子が圧勝だろう。

その代わり、爆弾を自作できるという設定が追加され、トランクに爆弾を仕掛けた。また、暴発拳銃も彼女の仕込みということになった。原作では放たれなかったこの拳銃が、映画ではホワイト・デスの頭を吹き飛ばす。そういう意味では大役ではあったが、最後にマシンガンを持って現れたのは少々蛇足な気もした。どんどん小物感が……。

木村雄一

原作とほとんど設定は変わらず、また、父ともども日本人のままである。しかし、王子(プリンス)との過去の絡みが丸ごとカットされたため、アル中の設定も無くなり、非常に陰が薄くなってしまった。

どのくらい陰が薄いかというと、ここに書くことがもう無いくらい……。

エルダー/木村茂

原作では木村雄一の父親であり、妻ともどもプロの殺し屋。業界では伝説の存在である。王子と電話した際に怪しさを感じて途中乗車し、描写は無いものの峰岸の部下を次々退け王子を誘拐。その後復讐したと思しい。

映画では設定が大幅に変更され、まさかの峰岸の部下という設定に。ホワイト・デスの峰岸殺しに妻が巻き込まれ、唯一残ったのが雄一だった。そこで原作と異なり、ホワイト・デスへの復讐のために新幹線に乗り込むのであった。

性格も気さくな感じから、寡黙で雰囲気のあるイケオジに。原作では、あたかも普通のおじさんっぽい人が殺し屋というギャップが効いたが、映画では最初から殺し屋エルダーと喧伝しているためか、このような改変が成されたと見える。

杖と刀を使いホワイト・デスと戦うシーンはもうとにかくかっこいい真田広之を見ろと言わんばかりで、なかなかにしびれた。刀と真田広之なんてなんぼあってもええですからね。

ホワイト・デス/峰岸?

原作では、裏社会で名の通る要注意人物。息子の護衛を果物2人に頼みつつも、自身は愛人と娘と一緒にいるというよく分からんやつ。最期は車掌に成り代わっていたスズメバチに殺された。

映画では別人に。具体的には、峰岸そのものはいるものの、「峰岸の役割」は、ホワイト・デスに引き継がれる形であった。ホワイト・デスはロシア人であり、峰岸に取り入り油断させ殺害したのである。

そしてそのホワイト・デスがゆかり号における一連の事件の黒幕であった。これも原作からの変更点である。

動機は殺害された妻の復讐。かなりややこしいがまとめると……果物2人がホワイト・デスの部下を殺害したことで、ホワイト・デスが乗るはずだった車に妻が乗っており、ホワイト・デスを狙った殺し屋・カーバーがそこに突っ込む。妻は病院に搬送されるが、手術可能な医者はホーネットにより殺害済だった。というわけで妻の死に関わった全員を集め、殺し合いをさせたのである。なおレディバグはカーバーの代わりに来て巻き込まれたという。流石の不幸体質。

なお、息子も妻の死の原因の一部であるようだが、ちょっとそこだけ因果関係がよく分からなかった。理解できた方、コメントなどで教えていただけますと幸いです。

ちなみに、妻が車に突っ込まれて死んでしまうという背景は、むしろ前作『グラスホッパー』の主人公に近いのだが……意識したのだろうか?

終盤でホワイト・デスはエルダーと対峙し、有利に立ち回るものの、レディバグが新幹線のブレーキを効かせたことで形勢逆転。再度現れるが、プリンスから取り上げた暴発拳銃を無警戒にも使って頭が吹き飛び死亡した。

最期は呆気なかったものの、リボルバーを腕で回すとかいう超かっこいいムーヴや、エルダーとの激しい戦闘によって非常に魅力的な悪役に仕上がっていたと感じる。

ホーネット/スズメバチ

原作では、男女2人1組の殺し屋。スズメバチのものと思しき毒を使い、片方は社内販売員に変装して(恐らくは)峰岸を狙うが七尾に敗北、絶命。男の方は車掌に変装しており、こちらは峰岸の殺害に成功した。

映画では女の方だけになり、まさかのモモもんの着ぐるみから登場。10人の殺し屋という触れ込みはどうなった。なぜ動きにくい着ぐるみの中にいたのかは不明。どう考えても任務には適していないのだが……。

なお、このモモもんなるキャラクターはモモンガらしい。キャラデザはどう考えてもソメイヨシノ的な名前のあれのオマージュ。ぬいぐるみが窒息させるために使われたりサイレンサーにされたりと散々な扱いだったのが好き。

閑話休題して、ホーネットの話を。

使う毒はスズメバチのものから蛇のものに変わり、症状もアナフィラキシーショックから全身から血を噴き出すというホラー映画顔負けのものに。ブームスラングという蛇は実在して、毒は出血性ではあるが遅効性で、30秒で死ぬということはないそう(蛇の毒をそのまま使ってはいないだろうから、毒の即効性を強めているのかも?)。また、大人しい性格で、追い詰められない限りは人を襲わないとのこと。

車掌さんもやけに出てきて怪しいムーヴを振りまいていたけれども、マシ・オカさんのカメオ出演に留まり、後半ではほとんど登場せず。原作を知っていて、そっちに気を取られてしまった人も多かったのでは?

Q.何でホーネットって名前なのに蛇の毒なの?

A.気にするな!

ウルフ/狼

原作では超序盤で死に七尾の不幸体質を説明するだけのチョイ役(しかもそれなりに嫌な奴)だったのが、映画では壮絶な人生が掘り下げられていて少し笑ってしまった。

やや複雑なので説明すると、原作の狼は前作『グラスホッパー』でスズメバチに殺されたある人物を尊敬していた。そこでスズメバチに復讐しに新幹線に乗り込んだのである。また、子どもを虐めていたところを七尾に殴られ、そっちはそっちで恨んでいた。その結果、新幹線で出くわした七尾に過失で首を折られてしまうので、なんだか七尾並に不運な気もする。

映画では『グラスホッパー』との繫がりが失われたため、新たな背景が用意された。危ない仕事で手柄を上げながら生きていたウルフは愛する女性と遂に結婚。ところが式場でホーネットが料理に毒を混ぜ、招待客もろとも妻が死亡。いや重すぎんだろ。性格もダンディになり嫌な奴感が薄れ、ただただ可哀想な奴になった。

最期はレディバグに投げたナイフがトランクに跳ね返って胸に刺さって死亡。やっぱりこいつレディバグ並に不運だな。その後、レディバグによって酒を抱えさせられたりするシーンはなかなかに笑える。

なお、なぜレディバグにも殺意を向けたのかは謎。例の結婚式場にレディバグがいたため、ホーネットとの共犯を疑ったのだろうか。あとレディバグがウェイターに変装して何の仕事をしていたのかもよく分からない。ウルフの調査をしていたのだろうか。

マリア・ビートル/真莉亜

原作の真莉亜はどこか適当に仕事をやっている雰囲気が漂い(実際には割と真面目なのだが)、軽いノリで七尾を𠮟咤激励する性格で、『マリアビートル』における一種の清涼剤的役割を担っていた。

映画では一転、冷静に淡々と連絡をする性格に。硬い語り口でちょっとした冗談を飛ばすのもそれはそれでアリだったが、やはり私は原作の真莉亜の方が好きかもしれない……。ちなみに大物女優サンドラ・ブロックカメオ出演であり、そういう意味でのインパクトは絶大だった、らしい(あまり女優さんに詳しくないもので)。

マリアも最後にレディバグの不運に巻き込まれ、車が潰れてしまうのだが、この場面はちょっとお気に入りである。というのも、2人に向かって壁が倒れるのだが、ちょうど窓の部分をくぐって2人は無事なのである。七尾の「不幸体質」ならぬ「不幸中の幸い体質」をよく表している。また、レディバグの言っていたセリフから、「2人の間には壁が無い」ことの暗喩であるようにも思えるが、流石に考え過ぎか。

ちなみにマリアビートルというのはレディバグ同様、天道虫の別名。英語では「マリア様(レディともいう)」の名を冠し、日本ではお天道様の名を冠するなど、やはり何か大きなものの象徴だったのだろうと思われる。

気になった点

ノリと勢いで観た方が楽しい映画なので細かいところは気にしてはいけないんだろうけれども、やはりいくつか気になってしまうもの。

まず、ゆかり号いくら何でも脆くないか!? レディバグが謎の赤いボタンを強めに蹴ると扉がぶっ飛んでいく! タンジェリンが強めに叩くとガラスが割れる! 新幹線なら強化ガラスの何枚か貼っておきなさい。

レモンがタンジェリンの手にトーマスのシールを握らせたところも、感動すると同時に「好きなキャラクターのシールを血で濡らすか……?」などと考えてしまったり。原作の檸檬のに寄せて考えすぎなのかもしれないが。

また、最後にペットボトルが繫がる描写は、それなりに「おお」とはなるものの、別に投げる物ペットボトルじゃなくて良くないかという気もする。そもそもペットボトルを投げるのは既にレディバグがやっていたような……まあ、これは人によって感覚が異なりそう。

最後にもう一つ。レモンとタンジェリンが兄弟だという描写が感想サイトなどで見られるが、原作では兄弟ではない。そして映画の中でも、幼少期に一緒にいたという映像はあるが、兄弟だと明言はされていない気がする。こちらも知っている方がいたら情報をくださるとありがたいです。

さいごに

愛する小説『マリアビートル』の映画化……残念なことに改変は多かったが、映画としてはよく楽しめた。まだ観ていない方は、小説・映画共に楽しんでいただきたい。

アニガサキ2期4話感想 -愛トモ生きてる?-

幼少期愛さんで見事に爆発四散した愛さん推しの皆様方におかれましては、心中お察しいたします。

目次

楽しいの天才と、楽しいを失った人と

今回は愛さんと果林さん、そして美里さんの3人を軸に話が進みました。ラブトライアングルとか言ったやつは怒らないから手を挙げなさい。

美里さんは愛さんのお姉さん的な存在です。病弱なため入退院を繰り返していましたが、ようやく(恐らくは長期的な)退院することができ、その帰りに果林と会うのでした。ボウリングなどを楽しむ3人ですが、果林さんは美里さんの様子がおかしいことに気付きます。唯一生徒会長の正体を見破っただけあって、流石の洞察力です。

ところで愛さんが手掴みしていたもんじゃ、なっちゃんによればもんじゃ煎餅らしいです。いやそれにしたって鉄板で焼いたものを手掴みできるんですかね??? と思って調べたら手掴みしている画像も一応出てきました。

美里さんに声を掛ける果林さん。彼女は、愛さんに心配を掛けたくないと言います。その言葉にハッとする果林。エマに迷惑を掛けないようにしていた果林さんには、美里さんの気持ちが分かったのでしょう。こういう真面目な文脈に愛さんのモーニングコールを挟んでくるのやめてくれ。

一方、愛さんは美里さんの元へと駆けていきます。フットワークの軽さは愛さんの強さですが、今回に限ってはそれが有効に作用しません。

病院で多くの時間を過ごす美里さんは友達とあまり関われませんでした。そんな彼女の傍にいて笑顔をくれたのは幼い愛さん。しかし、やがて愛さんはスクールアイドルとして動き出します。この寂しさのようなものは、少し違いますが、1期の歩夢ちゃんを思い出させます。

「昨日は楽しくなかったの?」という問いは、多くの場合肯定の返事のフラグであるにも関わらず、それをバキバキに折っていく美里さん。楽しいという気持ちを失った美里さんには妹分の言葉も届かないのでした。

飛行機雲はどこへ向かうか

自分が行くべきではなかったのかと考え込む愛さんは、思い詰めるあまりスクールアイドルをやめると(勢いとはいえ)言ってしまいます。1期では彼方ちゃんが同じことを言ったのですが、周囲の反応は「そんなことはないよ」というものでした。しかし果林さんは果林さんらしく、愛さんを鼓舞します。

スクールアイドルをやめたいならやめればいい。代わりに自分がステージに立ち、愛のファンも美里さんも魅了してしまうと。それは愛さんにとってのゼンマイだったのでしょう。「やめるのをやめる」愛さんにとって、果林さんのやり方が効いたのです。

この話全体を通して、愛さんの言動がやや幼く、特に喋り方が普段より幼く聞こえる点には注目すべきでしょう。美里さんという「お姉ちゃん」の前で、頼れる助っ人としての愛さんではなく、実は意外とわがままで、それでもやっぱりまっすぐな愛さんの姿が露呈しています。

互いに仲良くすることは自分には合わないとしていた果林さんを、ライバルとしてステージに立とうと引き込みます。2人は互いに高め合っていける存在なのです。

ライブ当日。唐突なりなあいが私を原初の無へと解体します。愛さんを抱き締め、ただ「大丈夫」とだけ言う璃奈ちゃん。1期では愛さんに気持ちを察されることで救われた璃奈ちゃんが、今度は愛さんの心を読んで抱擁する。この流れはもうだめです。泣きます。ありがとうございます。

配信形式でも行われたライブは、会場に踏み込むのを躊躇った美里さんにも確かに届きました。明日から一歩を踏み出せるような、その気持ちを燃え上がらせるような、笑顔が湧き上がってくるような曲でした。個人的には早口パートが最高でしたね。ボディラインが浮き出るセクシーな衣装もDDらしいです。頭の輪っかが丸形蛍光灯に見えた同好会の諸君、

背面ばかりを見せていたパンダが顔を見せたこと。美里さんを表すような飛行機雲が、まっすぐ伸びていって途中で消えたこと。彼女が楽しいと思いながら一歩を踏み出し、その未来がどんな風になるか分からないことを示唆しているようです。美里さんもまた、新しい地図を手に新しい空を目指し始めたのでしょう。

それにしても、ちらちら映り込む姫で笑かしてくるのよくないて。

一定の情報量を詰めないといけない規則でもあるんか

まずDD回が1話でまとまったのも驚きなのですが、CM後にここぞとばかりに情報をぶっこんでくるのは罪よ。さっきリアル正座待機していた栞子が、嵐珠のステージを見て改めて適性について語ります。そこに現れたのは彼女の――。次回はA・ZU・NA回のようですが、同時に栞子ちゃんの物語も動き始めそうです。

前回の感想はこちら↓

tenshi-shitsuzi.hatenablog.com

アニガサキ2期3話感想 -情報量-

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情報量が違法。

目次

SING SONG QU4RTZ

むり。。。

前回、4人でステージに立つことを決めた彼女たちですが、今回は「どんなステージにするのか」という話が展開しました。

それぞれやりたいことが違う4人。そこで互いの家に泊まって合宿することにします。ライブまで1週間というときに璃奈ちゃんが「諦めるのはまだ早い」と言いましたが、これ、1期6話で次の土曜日までにライブを成功させた経験が自身にツナガっているのだと思います。

とりあえずストーリー上の話だけしておくと、合宿では自分のやりたいことをプレゼンします。かすみんは衣装から入ったり、璃奈ちゃんはクイズをしたりと工夫しますが、やはり4人の方向性が上手く定まりません。

しかし、侑ちゃんが「他の人から見た思わぬ自分」を見付けたことから、お互いの印象を話し合い、4人だからこそ新しい自分が見つかる、4人だからこそ新しい色を創り出せるという結論になります。

ちなみに璃奈ちゃんが「みんなを引っ張っていく存在」と言われたところで涙腺死にましたありがとうございました。

新曲『ENJOY IT!』はパジャマ風の衣装から可愛い。可愛くて仕方がない。脚本と衣装、どっちが先だったんだと疑いたくなるレベルで完成されています。背景に散る色とりどりの花が、1つの原っぱに集結する構図もお見事。何より4人のハーモニーで心が浄化され、私は消滅しました。

そして手拍子で会場全体を「包み込む」。これがQU4RTZなのです。その響きは嵐珠にも届き、意見を曲げさせるまでには至らぬとも「自分にはできないライブ」だと認めさせたのでした。

とまあ、ストーリーだけとってもなかなかいいお話なのですが、公式から怒涛の情報量を食らって爆散しました。法律を作って情報量を制限しないといけません。

まず中須家の外観、恐らく初公開です。中須の表札、そして割と庶民的な家……というか他の人たちが高級なところに住みすぎなんですがね。二次創作者生きてる?

さらに小学生のかすみんが登場。推しのこんな姿を見ていいんですか。渡邊敬介さんのイラストを鑑みるに、前髪を切りすぎてしまい、不機嫌だったようです。プリキュアか。

そして「遥ちゃん、卵焼き作れるようになったんだね~」などと油断していた視聴者を皆殺しにした彼方ママ降臨。界隈激震。カナちゃん呼び。必然的にハルちゃん呼び。

ついでに最初から最後までスクスタの衣装をふんだんに取り入れたファンサフルコースと油断も隙もありゃしない。スゥ~。公式ーー!!公式見てるかー!!?見てるんだろ!公式!!!情報量減らせー!!

侑ちゃんだけの地図

1話、2話でかなり苦労していた侑ちゃんですが、「大丈夫bot」「私も頑張らなきゃbot」などと揶揄される感じになっていました。大丈夫って2回繰り返すシーン、説得力が終わってたもん。

今回も作曲の課題が出て、独り悩みます。ここ、1期12話で歩夢ちゃんが悩んでた場所なんですよね……流石は幼馴染。

そのとき、はんぺんとじゃれていたであろうミアちゃんとエンカウント。天才作曲家である彼女に訊くと「求められているものを作る」という意見。これはミアちゃんの背景を知ると色々感じるところはあるのですが……。あと初ベイビーちゃん!

かなり追い詰められていたようで、「悩みがあるの?」という問いに「うん」と返し、同好会のみんなを驚かせます。どんだけ溜め込んでたんだ、侑ちゃん。

自分のやりたいことをやればいいと言われた侑ちゃんは、自分には自分らしさが無いと主張。嘘つけあんた、『CHASE!』爆速耳コピして、夢ここ作るや否や転科試験合格したろうが。あとこのときの歩夢ちゃんの「えっ?」がガチトーンで好き。

みんなを応援し、支えることができる。侑ちゃんには侑ちゃんだけのアイデンティティがちゃんとありました。この気付きがQU4RTZに影響を及ぼしていることからも、それが分かります。

ピアノの前で呟いた「私は私」というセリフが、彼女とニアリーイコールである私たちファン自身にも響きます。

 

 

 

ネオスカやめてください泣くきますよもうそんなことしないでください感情限界なんです誰か助けて。

1期13話のラストでも侑ちゃんのピアノがネオスカに繫がるような描写はありましたが、今回はもう……ほんとむり。もう。少し歌詞を引用しますが、

さあこれからは それぞれの地図(マップ)
広げたら気軽に飛びだそう

さあ日々冒険の それぞれの地図(マップ)
同じものはないね きっとないね

自由な“NEO MAP”を描こう
NEO MAP!

侑ちゃんは、自分の、自分だけの、自分のための地図を描き始めたんです。どんな風になるか分からない地図だけど、きっとその先に新しい空が待っている。

どこに向かうかまだわからないけど
面白そうな未来が待ってると
笑いあえる君がいれば 私は……!

どうなる次回

次回はDD回ですね。最終回ではなく。今回はエマ相手に大見得切った果林が決め顔で愛さんにモーニングコール頼むくだりが面白かったですが、この2人は互いに仲の良かった子がQU4RTZに行ってしまったという共通点をもちます。愛さんはそんなに気にしてなさそうですが。

どのようにしてDDが結成されるのか、愛さんのお姉さん的存在である美里さんは出てくるのか、栞子とミアはいつデレるのか、楽しみです。

前回の感想はこちら↓

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アニガサキ2期2話感想 -推しがひたすら可愛いの回-

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アニガサキ2期2話は、前回の予想通りQU4RTZ回でした。私にとっては推し2人のメイン回なので死んでました

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OPでぶっ殺しにくるのいい加減やめろ

楽しみすぎて怯えながら待っていたOPが遂にお披露目されました。

今回は初っ端からハイテンポの神曲。「OP最高」がトレンド入りしたのも納得であります。こういう力強い雰囲気はまさに同好会って感じですね。

衣装は冬の装い、イヤーマフやマントを纏った白い服でありながら、スカートにあしらわれた色とりどりのスマホが実にいい。何よりりなりーの猫耳で100回死んだ

MVもニジガクらしさが溢れていました。侑ちゃんのピアノの防水性能については、今は置いておこう。

注目すべきは、同好会のメンバーがランニングしているところに三船栞子の姉・薫子が映っている点です。これから出てくる可能性がかなり高そうです。愛のお姉さんのような存在である美里さんもいらっしゃるとか。

各キャラが一人ずつ映るカットでもそれぞれの魅力を最大限引き出しており、その結果愛さんと果林さんの身体能力がアスリートになっていました。

サビ直前にはユニットのカット! 今回の内容も鑑みるに、QU4RTZ、DiverDiva、A・ZU・NAの順でスポットが当たるのかもしれません。

サビのカメラワークは虹パと似た雰囲気が感じられました。最後にスライドしながら一人一人アップにしていく感じとか、本当にありがとうございます。

エマと嵐珠、そしてQU4RTZ

さて、今回のストーリーは「和」を重んじるエマと「個」を重んじる嵐珠の意見の違いを中心に進行しました。確かに、この2人の在り方は対極にあると言えるので、最初にエマが出てくるのも納得です。まして、スクールアイドルに憧れて日本に来たという経緯が共通しているだけに。

嵐珠は、自分がファンを魅了する特別な存在であることを重視しており、同好会ではそれができないと主張します。

ここで天王寺璃奈が反駁するのが本当にもう……。「(もし同好会で自由な活動ができないのなら)私はスクールアイドルを続けていられなかった」っていうセリフは璃奈ちゃんにしか言えないものですから。

さて、結果として4人は「嵐珠は本当の気持ちを出していない」という結論に達します。実際、嵐珠は孤高のアイドルを目指していながら、栞子に対して「もつべきはいい幼馴染」と発言しており、無意識に仲間を求めていることが示唆されています。

そう考えると、たった一人で街を巡り、色々な店を楽しむ嵐珠の構図も少し違って見えるはずです。同好会のメンバーが一人で店に入るシーンは今まででほとんど無かったことと、綺麗な対比になっています。

そこで、圧倒的な「個」である嵐珠に対し、4人の「ハーモニー」をぶつけていく流れがもう最高です。4人でハモるとこやばくなかったですか!?!? あと、嵐珠が入りたいと言ったら「みんなで歓迎してあげるんです」って……かすみんが言うんですよ。かすみんが。スクスタやってた人なら、これがどんなにすごいことか分かると思います。嵐珠、愛されてるな……。

QU4RTZと言えばのブランコのばらばらの動きが一致する演出も、非常口とかの叙情描写を得意とするアニガサキならではです。

そして遂にQU4RTZの曲が……聴けねーのかいっ。まさか焦らされるとは。

突然ですが、今回の萌えポイント発表~。まず、嵐珠が自分のグッズを買って嬉しくなっちゃうかすみんと、「おい」「落ち着け」という彼方ちゃん。他の媒体ではよく見られた遠慮のない言い方ですが、1期ではあまり見られなかったので。

そしてりなりー滑り台からのぎゅーで無事死亡。

しおぽむ・りなミアの外堀が埋まっていくんじゃ

歩夢が来た途端に、急に笑顔になる栞子なんなんですか!? 一目惚れでもしたのか、前回はあんなに塩対応だったのに。誰が呼んだか塩子。

ミアちゃんが14歳と聞いて喜ぶ愛さん。あっ違うそれは関係ない。

ミアちゃんとはんぺんが本格的に絡んでおります。この調子で璃奈ちゃんとの接点になる可能性は多いにありえますね。

小ネタのマシンガンなのよ

いよいよ見出しが千鳥ノブめいてきましたが、元々小ネタ多かったアニガサキが2期でもう節操失ってますよこれ。

藤丸彼方ちゃんは、まあいい。前にも出てきたし。スクフェス勢もこれからガンガン喋るんだろうから、まあそれもよし。

ただオダイバゲーマーズ、お前ちょっとこっち来い。どれだけ小ネタ仕込んであるんだ、全部回収できやしないんだが?

どうなる次回

もうむりぽ。早く歌ってください。

前回の感想はこちら↓

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アニガサキ2期1話感想 -感情の限界-

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待ちに待ったアニガサキ2期の1話が放送されました。感情が暴走崩壊寸前なので、勢いのままに書き殴っていきます。

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もうこれ異能バトルアニメでしょ

始まるや否や虹パのギターアレンジで張っ倒してくるのは、まあいい。しかしスーツを突っ込んでくるのは聞いてない。廃車侑、しずあい、ギターエマ、バイク侑、モーターボートなど属性てんこ盛りなのに、それですらジャブ。

アニガサキ2期が異能バトルから始まるなんて誰が予想したよ? 安定のせつ菜☆スカーレットストームから入り、クソデカ女神像に立ち向かうしずく、路地を駆け抜ける愛さん、もう閉じたからってビーナスフォートで大暴れする果林さん、キャンディでレインボーブリッジを叩いて渡る(物理)かすみん、しゃぼん玉で絶対睡眠属性彼方さん、ゆりかもめゆるキャラ「ゆりも」と東京臨海高速鉄道ゆるキャラ「りんかる」を相手取る癒しのエマさん、明らかに火力を過剰に積載した歩夢、爆風の中から振り返る見返り美人・我が推し璃奈ちゃん、マーベルかっていうくらいかっこよく全員集合。

公式が需要を理解しすぎている。

実際のところは第2回スクールアイドルフェスティバルの告知動画だったわけですが、編集は侑ちゃんと璃奈ちゃんだそうで。いや、いち同好会が出していいクオリティではないのですが???

スクスタ三銃士を連れてきたよ!

遂に栞子、さらに嵐珠がミアと共に登場。スクスタ三銃士が揃い踏みました。

栞子はスクスタ序盤の高圧的な態度は鳴りを潜め、比較的大人しくなりました。ただ、逆に感情の読めない雰囲気があります。生徒会にも最初から所属しており、せつ菜と生徒会長の座を争う展開は今のところありません。

ミアに関しては、スクールアイドルに興味なしというスタンスは変わらず。天才作曲家の設定も今は語られていません。ただ言えることは、イケメンだなマジで。

ようやく「ライバル」になれた嵐珠

アニガサキに登場するにあたって最も不安が強かったであろう嵐珠。彼女はスクスタで「敵」のように描かれてしまい、本来は不器用さが可愛らしいはずのキャラが完全に殺されていました。これは個人の意見です。

そんな嵐珠が、アニメではちゃんと「ライバル」になれたと思っています。同好会のみんなと絡み、トラブルを解決する流れが丁寧に描かれていました。最後には考えの違いを見せますが、監視委員会などで権力を振りかざしていたスクスタと違い、孤高のアイドル像をもつ個性として描かれていたように思います。

実を言うと、私は泣いてしまいました。鐘嵐珠の個性が、ようやく正しく理解され、魅力的なキャラクターとして描かれたこと。ようやくライバルになれたこと。これはアニガサキ2期の功績です。

しかも新曲で殴ってくるじゃな~い。

1期でせつ菜が歌ったように、今度は嵐珠が歌うのではないかと予想してはいたのですが、既存の『Queendom』だろうと思っていたらまさかの新曲でぶん殴ってきた。

曲調、衣装、MV、全てが「鐘嵐珠」の世界であり、かっこよさ、可愛さに溢れていました。嵐珠のパフォーマンスが非常にハイクオリティであるという設定に説得力をもたせる、秀逸な演出だったと言えましょう。固有結界の展開も、現実から嵐珠の世界へと切り替わる様子がとてもかっこよかったです。

ま~た最高のエンディングをもってくるよ

めばちさんのイラストは最強なんですよ。

今回も小ネタがたくさん

これはPV公開時点で見つけた小ネタをまとめたツイです。伸びて嬉しかった。

今回はそれに加え、部室にアランのぬいぐるみが置かれていましたね。にょぽむ先生の4コマに登場した宇宙人も何度か現れました。侑ちゃんのスマホの着信音も歩夢ちゃんのソロ曲だったりと、徹底されていました。

そして最後にはまさかのスクフェスからN部員のジェニファーとラクシャータが登場。もう何でもありなのか!?

どうなる次回

まだ書きたいことを全部書き切れていませんが、ひとまず公開します。

次回「重なる色」のタイトルコールはまさかのQU4RTZ? おいおい推しユニットだぞ。死んじゃうかもしれない。エマちゃんが不安そうな表情をしていたのが気になるところです。

璃奈のカオについて語る -アニガサキ2期に向けて-

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天王寺璃奈について、話をしようと思います(唐突)

これはアニガサキ2期の放送が迫っているからでもありますし、Twitterで「#明日へ夢を繋ごう」という素敵なタグ企画を見たからでもあります。なので3ヵ月振りにブログを書いてみようと思い立ったわけです。

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第一印象は「変なキャラ付けをした子」

個人的な話から始まってしまうのですが、私はアニガサキから『ラブライブ!』に入りました。なので、それまでのニジガクの企画、例えばPDPであるとかスクスタであるとかについては全く知らなかったんです。

アニガサキ第1話にはオープニングが無いので、作品の中で初めて璃奈ちゃんを見たのは、歩夢と侑が同好会の部室を探すシーンでした。「大人しい子なのかな?」と思いましたが、誤解を解くために自分の意見を主張していたので、どうやら芯がある子らしいとは思いました。ピンク髪はラ!でも珍しいと後から知るのですが、プリキュアオタクなので全く違和感無かったです。

そういう感想が全部エンディングで吹っ飛ぶのですがね。「顔になんか着けてる!?」ってね。だから第一印象は「変なキャラ付けをした子」だったんです。これは本人がというより、メタな話、公式がそういうキャラを付けたんだろうと。

スクスタが描く璃奈ちゃん

実際のところ、最初のコンセプトとして強烈な印象を与えるようなキャラを作ろうっていうのはあったと思うんですよ。だからスクスタにおいて璃奈ちゃんがボードを着けている理由は割とさらっと流す感じで説明されます。もちろん、その後からキズナエピソードでだんだん補足はするのですがね。

いずれにせよ、スクスタで璃奈ちゃんの素顔という要素がある種のエンタメになっていたことが重要です。彼女の素顔がどんな感じなのか想像し、創作するというエンタメ。もちろんそれが悪いことだと言っているのではなくて、ただ事実としてそうだったということです。

アニガサキがすごいところは、そのエンタメ性を一旦排除したことにあります。最初から素顔が見えているということは、少なくとも「素顔を想像する」ことが不可能であるということですから。その上で璃奈ちゃんボードの必要性に説得力をもたせたのがアニガサキ6話でした。

笑顔のカタチ(⸝⸝>▿<⸝⸝)

神回と名高いアニガサキ6話ですが、私が推し確したのはこの回です。ストーリーの説明は省かせていただきます。

6話では璃奈ちゃんがボードを着ける理由について丁寧に説明しています。璃奈ちゃんが抱える悩みは、表情が変わらないこと。しかしその実、本当の悩みが「感情が伝わらないこと」であることには注意すべきです。表情はその原因に過ぎません。

ここが脚本の妙で、私たちは璃奈ちゃんが自分の無表情をコンプレックスと捉えていると認識します。というか、本人も最初はそうだったはずなんです。「どうしても気になっちゃうんだ」という言葉からそれが窺えます。そして、無表情を「直すべき問題」と捉えて生まれる璃奈ちゃんボードがあるとしたら、それは顔を隠すための仮面になっていたと思います。アニガサキはそうはさせませんでした。

同好会の仲間による肯定の言葉を拾ってみましょう。頑張り屋さん、諦めない、機械に強くて動物にも優しい。誰も表情のことは話していないんです。天王寺璃奈には、天王寺璃奈としての魅力があった。3話の、猫のはんぺんを守る描写は、彼女の魅力を既に説明していたのです。また、彼女が感情豊かであることも、5話までと6話の序盤で十分に描写されています。

また、ここで愛さんが何も言わずに、段ボールごと璃奈ちゃんを抱き締めることは、彼女の魅力も弱点も承知した上での最強の肯定でした。

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決定打がかすみんの「ダメなところも武器に変えるのが一人前のアイドルだよ」という言葉です。表情が変わらないなら、見せてしまえばいい。璃奈ちゃんボードが誕生した瞬間でした。それは機械に強い彼女だけが装着できる、彼女だけのアイデンティティ。隠すのではなく、伝え、繋がるための手段。弱点は武器に昇華したのです。この見事な転換には驚かされます。

6話の前半には猫のキャラクターが登場します。名前がどこにも載っていないので勝手に「りにゃこ」と呼んでいるのですが、このりにゃこは登場回数こそ少ないけれども、6話の裏テーマの進行の役割を担います。

ライブの告知にりにゃこを用いた璃奈ちゃんは、「PVはキャラに頼っちゃったから」と発言しました。しかし実は、彼女の感情を伝える点で、りにゃこは璃奈ちゃんボードと同じなのです。最初は否定したりにゃこが、最後には璃奈ちゃんと一緒に舞台に立っていることからもそれが分かります。璃奈ちゃんにとってりにゃこは、使い捨てる単なるキャラではなかったのです。きっとボードと同じくらい大切な存在になったはず。

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また、究極を言えば、璃奈ちゃんボードの原型というのは、窓ガラスに映った自分の顔に笑顔を重ねたシーンにまで遡ります。

6話の中盤で何度も繰り返されるセリフに「私は変われる」というものがあります。では実際、璃奈ちゃんは変わったのでしょうか。ここには議論の余地がありますが、6話以降も(ある1シーンを除いて)璃奈ちゃんは無表情のままです。その点では変わっていない。けれども、「璃奈ちゃんボード」という「感情を伝える手段」ができたことは、大きな変化と言えます。つまり璃奈ちゃん自身は何ら変容していない。あくまで手段が変わっただけなのです。

もちろん、最終的には素顔になるのが目標だっていい。その始まりが、ボードの下で浮かべた笑顔だとしたら、それは璃奈ちゃんの成長を予感させるものです。

自分の気持ちが上手く伝わらないという経験は、多かれ少なかれ私たちも有しているものです。だからこそ、私たちは璃奈ちゃんに共感し、彼女が踏み出した一歩に希望を見出すのでしょう。

2期ではボードを外すのか

アニガサキ2期では「素顔で笑うのではないか」「ボードを外してライブするのではないか」などの予想が成されています。私も最初はそうなったらいいな~と思っていましたが、今は少し変わって、ボードを外さなくてもいいと思っています。

なぜなら天王寺璃奈のカオは、彼女の素顔でもいいし、璃奈ちゃんボードでもいいし、りにゃこだっていいからです。それら全てが璃奈ちゃんの感情を伝えることができる「カオ」だからです。そのどれを選ぶかは璃奈ちゃん次第です。

もちろん、スクスタと同じように、彼女の目標が「素顔を見せること」に設定されるなら、それもいい。どんな形であれ、璃奈ちゃんはもう感情を伝え、人と繋がることができるのですから。それから先の軌跡がどんなものになろうと、私はそれを応援したいと思います。

ファンブックを読んで

この記事を書いている途中にちょうどアニガサキファンブックが届きました。あまり詳しく書くのは無粋ですが、2つだけ気になった言葉を引用します。

まず、監督河村智之さんの言葉。

璃奈のような子は、ボードを取ることで成長するというのがよくあるお話の作りですが、璃奈ちゃんボードは彼女の個性なので、それを取り除いて個性を潰すことはしたくありませんでした。

-『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメオフィシャルBOOK』より引用

璃奈ちゃんが愛されていることがよく伝わってきますし、恐らく6話の根幹にある考えなのでしょう。

もう1つは、天王寺璃奈役・田中ちえ美さんの言葉。

できない自分も認めて、できることを最大限がんばりながら楽しめばいいということを、璃奈ちゃんのおかげで知ることができたんだ。

 

誰しも弱点があって、悩むこともあるかもしれない。けれど、自分のことを嫌いにならずに、弱さを抱き締め、強さを見つめて、「まずは始めてみ」る。そうすれば璃奈ちゃんのように、新しい一歩を踏み出せるのかもしれません。

最後に、最高にときめくタグをありがとうございました。

 

追伸・よければ6話の感想も見てやってください。

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