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アニガサキ第13話感想 -あのノート何だったの-

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アニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』13話がNHKにて再放送されたので、今更感想を書こうと思います。

夢へのカウントダウン

最終回にもOP流すのは神。
冒頭は侑ちゃんの音楽科転向の話から始まります。12話までの怒涛の展開がようやく落ち着いて私たちも安心です。
突然の発表に驚きつつも、その夢を応援すると言うメンバーたち。それぞれにできる協力を申し出ます。
そして遂にスクールアイドルフェスティバルが幕を開けます。
街全体を巻き込み、虹ヶ咲・東雲・藤黄という3校のスクールアイドルが集い、スクドル好きのみんなが楽しめるお祭り。
一人の夢が、みんなの手によって形作られてきました。
ところで同好会内では、侑ちゃんに秘密で謎のノートを回しているようですが……? まあ、これは追い追い。
カウントダウンが始まります。
ライバルもある仲間と共に。
自分をさらけ出して。
一緒に翔びたつ。
とびきりの笑顔で。
始まった夢に向かって。
最高に楽しみながら。
大好きを叫びながら。
自分のなりたい自分へ。
一歩踏み出す。
「行こう、私たちの虹を咲かせに!」
だめだろその演出は。泣くだろ。カウントダウンに合わせてそれぞれの姿をちょっとずつ映すとかオタクの大好物だわ。今までみんなが乗り越えてきたものが思い出されて、スクフェス始まる前から泣いてしまいます。

スクールアイドルフェスティバル

Dreaming with You
歩夢ちゃんの成長が見られた10~12話を経て、あえて最初の曲をもってくるチョイスよ。それで『Awakening Promise』の衣装っていうもうなんかすごい。
私はこの曲のタイトルに関して、ある解釈をもっています。「You」というのが「君」「侑」のダブルミーニングなのはけっこう言われていますが、「You」が単数でも複数でもとれることを考えると、この13話で歌ったときの「You」は侑ちゃんだけでない、自分を好きでいてくれるファンのみんなを指しているのではないかな〜と。もちろん歩夢にとっての一番は常に侑ちゃんなんでしょうけどね(笑)
だから改めて歌詞を見てみると1話の曲であると同時に13話の歌でもあるんだなあーと感じ入る次第です。
サイコーハート
屋台を出す実家愛。愛だけに
自分もみんなも楽しいのが一番。実家のお好み焼きが彼女にとっての「楽しい」であり、また、会場に来ていた人々もそうだったのでしょう。
Butterfly
怪しい宗教とか言わない
距離の近さで言えば、彼方ちゃんのステージはかなりのものがありますね。一緒に寝るっていう。今変なこと考えた人は永遠に眠っていなさい。
遥ちゃんのツッコミに対して「いいんだもーん♪」と答えるのが可愛すぎる。
ツナガルコネクト
こちらはゲーム大会です。ゲームを通してみんなとつながるっていうのがまた璃奈ちゃんらしいですよね。
3D版スマブラみたいなゲームをやっておりますが、流石は天王寺璃奈、圧倒的な火力で相手を蹂躙します。
自分の得意なこと、好きなことでみんなとつながるという姿勢が一貫していて、とても彼女らしいステージでした。
VIVID WORLD
歌い終わった後の撮影会でしょうか。フラッシュを焚くことで、スクールアイドルとしての朝香果林とモデルとしての朝香果林を同時に写しています。
そして画面端から生えてくるのはかすみんの専売特許ではなかった(笑)
La Bella Patria
エマが果林の背中を押した曲。その歌声の中、悩む少女が一人。彼女に声を掛けるのは果林さん。
「見たいと思ったときから、もう始まってるんじゃないかしら」
そのセリフはっ……! とってもエモエモで分かりみが深くて草だよー\尊い!/
Poppin' Up!
お好み焼き・睡眠・ゲーム大会を経て、しばらくまともに歌ってたかと思いきやそんなことはなかった。かすみんは一体何をしておるのかね、くそでかい神輿まで作って。
かすみんの邪悪な顔、けっこう好きです。
Solitude Rain
かすみんはわかる。だがあなたまで一体何をしておるのかね。誰が呼んだかヤラシード仮面
しかし、第4話で「どんなライブをやりたいか」という話が出たときに、愛さんや彼方ちゃん、璃奈ちゃんがそれぞれ挙げていたことはこのスクフェスで実現しています。そしてしずくも「お芝居をやりたい」と語っており、実際にやってみせたということなのでしょう。
また、7話以前のしずくだったらこの演技はしなかったのではないかと思います。
しずく☆スカイブルーハリケーン
DIVE!
せつ菜☆スカーレットストーム!
さっきから何気なく使っている煙幕、すごい量だけど法律に抵触しないのだろうか。
冗談はさておき、せつ菜が最初の舞台に再び登壇すること。彼女にとっての終わりの歌だった『CHASE!』が歩夢と侑ちゃんにとっての始まりの曲で。もう一つの始まりの歌が愛さんと璃奈ちゃんを導いた。そして、巡り巡って戻ってくる。
泣 く で し ょ ?
ジャンルは違うけどお互いに読書好きなしずくとせつ菜が共謀結託しているのもまたよいですね。

歩夢は、ビラを配る侑ちゃんを見かけます。元は彼女の提案。その夢が叶って嬉しそうです。
ここで機材トラブルが発生。そちらに向かう侑ちゃんを歩夢は見つめていました。
音楽が流れないトラブルに見舞われたのは愛さん。侑ちゃんが到着したときには、既に璃奈ちゃんがほとんどの処理を終えていたようです(やっぱり技術がカンストしている様子)。再起動によって音響が復活します。そこで璃奈ちゃんが呟きます。
「私、もしかして、初めて愛さんの役に立てた?」
ーーー(悶絶)
この子はどんだけ健気なんだ……。
並外れた技術力って、やっぱり同好会で絶対に役に立つことだし、璃奈ちゃんの強みには違いないです。
でも。
愛さんが璃奈ちゃんを抱き締めます。
役に立つ立たない関係なしに、璃奈ちゃんは同好会の一員で、ずっとみんなに愛されていました。そのことを再び愛さんが示してくれました。
璃奈ちゃんボード「テレテレ」かわいい。天使天才天王寺
一方、かすみとしずくは先程の茶番、じゃない寸劇の成功を喜んでいました。ここでしずくがかすみの前髪を直します。
「はい、これ」「演劇祭のときのお礼」
ぎゃあああぁぁぁぃ(吐血)
中須かすみ、なぜ君のヘアピンがアニメでは消えていたのか、その理由はただ一つ。この尊い展開のためだ!
脚本家の給料を上げてくれ。スクスタとアニメで世界線が違うことを利用したすさまじい伏線回収、天才だとしか思えない。
ここで雲行きが怪しくなり、雨が降り始めます。豪雨というほどでもない、しかしステージを続行できるほど弱くもない。やむなく一旦中止となってしまいます。
初放送のときはここでCMでした。毎回CMの入るタイミングが絶妙なんじゃ。お兄ちゃん難民が大量発生したのも無理は無い。

夢がここからはじまるよ

雨は止みました。しかし、ステージを使える時間は過ぎ、スクールアイドルフェスティバルはこれで終了。
「こんな終わり方って……」
侑ちゃんの悲痛な叫びが胸に刺さる。
そんな彼女に声をかけたのは、幼なじみの上原歩夢でした。
「まだ終わってないよ、侑ちゃん」
電話がかかってきます。なんと副会長の計らいで、もう1ステージだけの延長を学園が許可してくれたとのこと。
副会長あんた……!
元はと言えば副会長にスクールアイドルを教えたのはかすみんと侑ちゃん。今度は彼女がみんなを助けた。全部繫がってる……(涙)
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の部員たちが走り出します。それぞれの夢に向かって。
侑ちゃんを迎えるみんな。全てがここに集結しました。
最後のステージ。1人ずつ、思いを紡いでいきます。
「あなたがいてくれたから、私はここにいる。この想いは一つ。だから全員で歌います」
「「あなたのための歌を」」
『夢がここからはじまるよ』
統一性の全く無い衣装。これが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の形。仲間でライバル、ライバルで仲間。その集大成です。
サビまでの部分が色々すごい。
まず、今までのソロ曲の振り付け! 璃奈ちゃんでやっと気付いたんですが、まさかそう取り入れてくるとは。
今まで語られてこなかった侑ちゃんとみんなの関わりが明かされます。
これ1話の歩夢の侑ちゃん視点だな? あれは侑ちゃんにとっても分岐点だったものね。
よく記憶捏造と言われている侑ちゃんとしずくの絡み。本編では一回も呼び合っておらず不仲説が浮上してたのに。
もーここの手を伸ばすヌルヌル作画死ぬほど好きです。背景に虹ヶ咲のロゴがありますが、つまりここにアニガサキで伝えたいメッセージ的なのが詰まってると思うんですよ。それぞれ見ている方向は違って、それでも手を伸ばしているという事実はみんな同じで、たったそれだけのことで彼女たちはつながっている。
そして遂につながる歩夢と侑ちゃんの手。
『Dream with You』『Awakening Promise』のMVを経てなお、二人の手はぎりぎりつながっていませんでした。しかし最後の最後、歩夢から侑ちゃんへの想いが花開いたこの瞬間、想いが通じ合ったのでしょう。
神。
そして、虹ヶ咲学園の上に大きな虹が架かります。スクールアイドルの、観客の、全ての人々の想いを乗せた虹が!
公開されているPVはここで終わってしまいますが、アニメではさらにCメロに以降。
ブレードを振り上げて応援する侑ちゃんに続いて、次々と現れるモブたち。マジで一般応援者モブに光当ててくれてありがとうございます……。「スクールアイドル好きのみんなのためのお祭り」ということは、つまり私たちに向けてのフェスティバルであったと解釈できます。
画面に映る誰もが本当に楽しそうでもう。

新しい空へ

自分だけの新しい夢を見つけた侑ちゃん。普通科から音楽科への転向は簡単じゃない。でも、今までみんなの背中を押してくれた彼女だから、今度はみんなで侑ちゃんの背中を押す。
あーーー(尊死)
スクフェスが終わり、部室に集ったメンバーたち。ネットではものすごい反響が巻き起こっており、海外からの注目も集まっているようです。
「これは2回目もやらなきゃだね〜」
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、確実にその存在を認められてきています。
そんな中、一人物思いに耽る歩夢。璃奈ちゃんが声を掛けます。個人的にはここで璃奈ちゃんが話すっていうのが解釈一致すぎる。
「どうしたの?」
「始めて良かったって」
歩夢の一言、たった一言、でも13話分を辿ってきたから分かる、この一言にどれだけの重みが詰まっているのか。
そして彼女が考えているのはただ1人のこと。きっと心の中で「がんばれ」と応援しているはずです。
音楽科への転向試験。やたら怖い感じの大人の前で、ピアノに向き合う侑ちゃん。何かを確かめるように頷く彼女の姿を最後に、アニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』は幕を閉じました。

感想と少しの考察

いつも通り異常に短い25分でした。体感5分とはまさにこのこと。
最後の最後は侑ちゃんのピアノで終わるわけですが、『NEO SKY, NEO MAP!』のイントロがピアノなのは偶然とは思えません。ファンの間では、侑ちゃんが弾いたのはこの曲だったというのが定説です。歌詞もかなりニジガク全体に踏み込んでおり、また13話が終わった後で聴くとそれはもう感涙よ。
しかし一方で、未回収の伏線があります。それは同好会メンバーが侑ちゃんに隠して回していたノート。その謎は最後まで明らかになりませんでした。
2期制作が決定してはいますが、個人的には2期で改めてあのノートについて触れられることはないんじゃないかと思っております。1話で過去を振り返って、「あのノートが……」みたいに話せば回収はできますが、会話としてかなり唐突な気がするので。
しかし謎が謎で終わってはつまらない。仮にもブログのタイトルに「考察」と入れているので、あのノートが何だったのか考察してみようと思います。
まず、知らない方もいるかもしれませんが、あのノートは1話で登場しています。歩夢と侑ちゃんが2人で買い物をする場面、侑ちゃんが眺めているのがそれです。その後、歩夢の鞄に似た装丁の物が入っています。単純に考えれば侑ちゃんが買ったノートを歩夢に渡したととれます。
こんな細かい伏線ありかよって思ったけど、既にけっこう指摘されているので、ファンもファンで細かいところまで気付くという(笑)
さて、問題は「何が書かれていたのか」。一般的には『夢がここからはじまるよ』の歌詞が書いてあったとされています。かなり綺麗に繫がるのは確かですが、流石にちょっと無理がある気がします。
璃奈ちゃんボードが一晩で完成しているのでこれを言うのは野暮かもしれませんが、やはり当日に歌詞を書くというのは少々非現実的な気がするんですよね……。
もし歌詞を書いたと考察するなら、むしろネオスカではないかと思います。転向試験までは日があったし、侑ちゃんが旋律を、他のみんなが歌詞を作るという流れがとても美しく思えます。
歌詞にこだわらなければ、単純に応援の言葉の可能性もあるでしょう。
夢ここを歌った後に何があったのかは描写されていませんが推測はできます。恐らく大号泣の侑ちゃんが舞台裏に特攻、ひとしきり盛り上がったところで歩夢が侑ちゃんにノートを渡す。中身は上述の理由からネオスカの歌詞もしくは応援メッセージ。それを受けて侑ちゃんは試験に臨む……と。
なにぶん考察材料が少ないので予想の域を出ませんが、考えられるのはここのあたりだと思います。
さて、こうなると2期の予想をしたくなりますが、詳しくはこちらの記事で。
アニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』全体の感想は「大好き!」「ありがとう!」って感じです。全く『ラブライブ!』を知らなかった私に新しい世界を見せてくれたこのアニメのおかけで、今や私はラブライブ沼にどっぷりですよどうしてくれるんですか。
2期まで生きるぞ!

 

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